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歯車は噛み合わない 6

「でも、一番仲のいいお二人は狙ってないんだろ?」 すると上原と神崎は顔を見合わせて笑った。 「野村くんはなんていうか、観賞用って言うかね。綺麗すぎてこっちが気が引けるというか……」 「あのな、神崎。男が綺麗って言われても嬉しくない」 「だって、そうだもん。でも、野村くんは出世しそうだから、出世して交友関係が広がったら知り合いを紹介してほしい!」 すると、そうか。と呟きながら、何故かワクワクした顔をした藤森が自分の顔を指さして女子二人に尋ねた。 「野村が綺麗すぎる観賞用なのはわかった。じゃあ、彼氏にちょうどいい顔は俺ってことだな!?」 するとまた上原と神崎は顔を見合わせ、今度は抑揚のない声でいう。 「いや、あんたは残念男子だから」 「藤森くんは出世しなさそうだよね」 「いや、本当にお前ら俺の彼女に謝ってくれ!!」 この4人で集まっていると日頃のストレスとか発散出来て過ごせるし、時間も忘れて楽しめた。 そんな楽しい飲み会もお開きになり帰ろうとしたとき、スマホがメッセージを受信した。 相手は専門学校時代の友人で山田という男だった。

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