すると和臣は掠れた声で訴えるように言った。 「もっと、したい」 「な、なに」 俺が理解する前に、そこへ刺激を与える様に握りこんで上下に擦り始めた。 「か、……和臣」 心地よい刺激を受けながら、貪るようなキスまで与えられて頭も朦朧としてくる。 ただですら和臣にはどこを触られても気持ちがいいんだ。 抗おうなんて最初から無理なんだ。 和臣は俺の中心部を扱きながら、体中のいたるところに唇を這わせ、あらゆるところを撫でて擦る。 次第に擦られる中心部は先走りで和臣の手を汚し、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てていた。 「んっ……あっ………」 思わず声が漏れ出てしまい咄嗟に口を塞げば、顔を上げた和臣が目を細め自分の上着に手をかける。 和臣が上着を脱ぎ去り適度に筋肉質の体があらわになった瞬間、息をのんだ。 そして和臣は、俺のことを組み敷きながら耳元で囁くように言ったんだ。 「ごめん。もう止まらない」 その声は耳から脳に直接響くようで、ゾクゾクする色気に完全に堕ちてしまった俺は和臣の背中に手を回すしか選択肢はないように感じた。 「陽斗、抱きたい。全部触りたい。知らないとこがないくらい、全部触りたい」 もうすでに体中に手を這わせ、尻を揉みながら言ってくる和臣に少し呆れながらも、和臣だったら何をされてもいいって思ったんだ。 キスをしながら触れる和臣の肌は熱く、俺の脚に触れるソレは硬く勃ちあがっていて、俺に欲情してくれているんだって思うと嬉しくてたまらなかったからだ。