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もの憂いげな純情 34

そして次第に和臣の手は揉みしだくその割れ目をなぞり、後孔を撫でてくる。 孔の縁をなぞるようにされて一瞬体が強ばったけど、和臣は欲情しきった顔で言った。 「ここも触りたい」 「抵抗……ないの?」 「触りたい」 「でも……」 「触らせて」 さっきからこんなのばっかりだけど、求められる快感にうっとりした気分になって、もう全てを持っていかれているような気かした。 「ぜんぶ、好きにして……いいよ」 全てが和臣だけになっていく。 何をされてもいい。 逆になんでもしたいとも思う。 「ローションあるから待って。あと、ゴムも」 しかし何故かこれからの行為に必要なその二つを取り出し和臣に渡した途端、その表情は少し硬くなり、それらを手にしたまま和臣の動きが止まった。 そんな和臣に「どうかした?」と尋ねれば。 「これ、この部屋で誰かと使った?」 「……え?」 「いや、この部屋に先に入った奴いたのか気になって。……いるなら悔しいなって」 思わず笑ってしまいそうになった。 ほんのりと執着のにじむ表情に嬉しくなるなんて本当におかしいと思うけど。 「和臣しかこの部屋に入った人いないよ」 そう伝えるだけで今度は安堵した表情を浮かべる和臣をみて、幸せだとか思ってしまった。 そして、そんなほっとした表情を見せたのもつかの間、和臣はまた色香の強い男の顔に戻っていく。

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