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もの憂いげな純情 40

胸が一杯だ。そして熱い。 そう思いながら両手を伸ばして和臣の両頬に触れた。 「陽斗?」 すると不思議そうな顔をした和臣が腰の動きを奥に留めたままゆっくりと止める。 動かさずとも中で脈打つ和臣を感じながら。 今、俺の中に和臣がいるんだと思うと……幸せで、何年もの想いが大きくなっていく気がした。 それは止めどなく溢れだし、空っぽだった心を満たしていく。 乾ききった大地に水が染み込んでいくように。じわりじわりと広がっていく。 「和臣……、ずっと、ずっと…好きだったんだ…───」 初めて幸せだって思ったんだ。 和臣の顔を引き寄せて俺から初めてのキスをする。 すると、内部で和臣のものがぶわっと膨らんだのがわかった。 「え、な…に……あぁっ…ッ……」 「陽斗、それはやばい」 律動を再開して容赦なく奥を突きあげられ、しかもさっき教えたばかりのいいところを擦りつけながら奥を貫くものだから怖いくらいに感じてしまう。 「あっ、あっ……んあッ……ん……」 「陽斗……」 「あぁっ……か、ずおみ……あっ、んぁッ…そこ…ッ、や……」 一番感じる部分を擦られながら体を揺さぶられ、高ぶったそこは和臣をもっともっと奥へと引きずりこむように粘膜が収縮を繰り返す。 「陽斗……そんなんしたら、やばいから」 「俺だって……あぁっ…ッん…」 もうぐずぐずにとろけきって、中はますます甘く窄まった。

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