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もの憂いげな純情 45
肩を上下させながら息を切らした和臣が俺に覆いかぶさって、首筋に顔をうずめてくる。
俺はまだ朦朧とした意識のまま力が抜けていて、でも体は和臣が動く少しの刺激にすら敏感に反応してしまう。
「……ぁ…ッ……」
和臣は首筋から唇を這わせながら移動して、そっと唇を重ねてきた。
くちゅくちゅと舌を絡ませる音が次第に深いものへと変わり気が済むまで舌を味わうと、力が抜けたまうつろな視線の俺を見つめて、和臣の表情が緩む。
そして、すぐにすまなそうな顔をした。
「ごめん、中……だしちゃった」
やっと、そのことを謝ったかと思っていると、名残惜しそうに和臣が体を離す。
「………ッん……」
するとごぽっと音を立てて、和臣が出したものが流れ出てきた。
「……ン…ッ……つか、出しすぎ」
すると和臣は顔を赤らめてうなだれるように顔を隠しながらまた謝ってきた。
「ごめん」
「ゴム着けないといけない理由わかってるだろ。医学生なんだから」
「ごめん」
「それに中出しだって」
「ごめん。腹が痛くなったら看病する」
「無茶もしすぎ。解剖忘れたのか」
「ごめん」
和臣は反省しているようで、俯いたまま肩を落としている。
さっきまでの威勢のよさとはまるで別人で、それが怒られて耳を垂らして落ち込んだ大型犬みたいに見えた。
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