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恋しく慕わしい 4
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『君はなんでこうオレに敵意剥き出しなの?』
『そんなの陽斗の親友だからに決まってんじゃん!』
『でも、オレと陽斗の問題なんだから君は関係ないんじゃない? 少なくともオレは真剣なんだから君にとやかく言われる筋合いもないんだけど』
呆れるような口調の物言いに、和臣は必死で言葉を繋いだらしい。
『でも、わざわざカミングアウトすることもなかったんじゃ……』
『まぁ、それは少し可哀想なことをしたかな。でも、はっきりさせた方が陽斗の為だよ。何年も君に縛られて、君は何も知らずに陽斗を傷付けて来たんだろう?』
『傷付けてって……』
『まぁ、君は知らなかったわけだから君のせいではないけどね』
歯切れが悪くなった和臣に対して、賢は相変わらず余裕の表情だったらしい。
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「それで、本当だな~俺、陽斗を傷付けてたんだなって思ったんだ」
「いや、それは和臣は悪くないだろ」
すると和臣は眉尻を下げて笑った。
「ま、でもさ。そのあともしつこく河北さんに文句言ってたわけ。向こうは帰ろうとしてたけど、引きとめてさ。なんか言ってやらなきゃ気が済まなくて、そしたら河北さんに言われたんだ。“そんなに陽斗を取られて悔しい?”ってさ。なんかそれがガツンときたんだよね」
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