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恋しく慕わしい 5

あまりにも長く引き留めて文句ばかり言う和臣に、賢は表情を変えることなく静かに言ったそうだ。 『そんなに陽斗を取られて悔しい?』 『……!? そんな悔しいとかない!』 『でもさっきからそんな顔してるけどね。誰のものでもないと思ってた陽斗が俺に抱かれてて悔しい? それとも自分のそばにいるのが当然とでも思ってた?』 『そんなこと思ってない』 『どうだろうね? じゃなきゃ、どうしてここまで怒るの? 他人のことで。どこか無意識に陽斗は自分のもので、絶対に自分から離れないって過信してたんじゃない? 自分からは何も与えず飼い殺しておいてさ、こんなときに気付いても遅いんだよ』 『飼い殺しって……』 和臣が言葉につまると賢は更に続けた。 『オレはねずっと好きだったよ。君の代わりをさせられていてもね。だから、ただ陽斗をとられた気がして悔しいだけなら口を挟まないで欲しい。……でも、もしそれが違う感情からなら……受け入れてやって欲しいとも思う』 そう小さく呟いたあと、眼差しを鋭くした賢はこう続けたそうだ。 『そのどちらの覚悟もないなら身を引け! 陽斗はオレがもらっていく』 …───────

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