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純情オレンジ 20

抱きしめた腕に、さらに力を込める。 「俺だけが知らない陽斗がいるなんて嫌だ」 「全部見たら、逃げたくても逃げれなくなるかもよ」 って陽斗は妖艶に微笑んだ。 「もう、既に逃げれないだろ」 そして、どちらからともなく唇が触れあい、3か月ぶりのキスは本当に柔らかくて気持ちが良かった。 「んっ……ッ……」 舌を絡ませあいながら、お互いに固くなったそこをスウェット越しに擦り合わせ、もどかしさから陽斗を抱きしめようとすると、やんわりとかわされて陽斗が俺の下半身に覆いかぶさり、俺のスウェットと下着をゆっくり下した。 それだけで硬く勃ちあがっているそれを軽く扱くとおもむろに口に含む。 陽斗の赤い舌が俺のに触れてねっとりと舐めあげられればぞくぞくとした。 目が合うと妖艶に微笑まれ、またそれを固くさせる。 じゅぶじゅぶと派手に音が立ちはじめると、陽斗が片手で根本を揉みほぐすので無意識に腰が前に突き出てしまう。 痛いくらいに張りつめてうめいた声は色香に染まって掠れていた。 「うっ……」 「和臣、気持ちいい?」 そう言いながら陽斗は喉の奥の方まで俺のをくわえこんだ。 滑らかで柔らかな咥内に感じて背筋が反ると、陽斗は目を細めて頭を上下に揺らす。 それと同時に言い様のない気持ちよさに包まれながら、深くまで飲み込まれてぐうっと吸われると強烈な快感が走った。 「ふ……っ……」

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