「あ、きと……」 陽斗は艶かしく腰を上下させ、なんどか抜き差しを繰り返すと、少しだけ体を反らせて浅いところを何度も擦りつけた。 「和臣。ここが俺の気持ちいいとこ……覚えて」 濡れた目で言われると腰を動かしたくなる衝動にかられ、勢いよく体を起こし陽斗の腰を掴もうとするとそれを止められた。 「待って……まだ、あるから。あと、ここ……」 そう言いながら今度は体重を一気にかけるように奥まで突き入れ、また体を撓らせながら嬌声を漏らす。 「はぅ……んッ……」 そして陽斗は俺の首に手を回して耳元で囁くように言った。 「ここ、突かれるの好き……んぁ」 本当に気持ち良さそうな表情に胸がばくばくと音をたてる。 「そんなに気持ちいいの？」 「うん。…ん…Ｓ状結腸あたりかな」 ぐちゃぐちゃと体を上下させながら艶っぽい声で囁く。 「……あっ、…ん…俺、前立腺擦られながら、ここ突かれたら出さずにイけるんだ。何回も」 「え？ 出さずに？」 「うん。ドライオーガズムってやつ……射精せずにいくのすごく気持ちいい……あっ…」 掠れた声で喘ぎながら陽斗は俺を抱き寄せまた耳元で囁いた。 「和臣のカリが太いからイイとこ擦れるし、長いから奥まで届いておかしくなりそうになる。…気持ちいい……」 そう言って腰を揺らしながら小さく、本当に小さな声で、 「今までの彼女に嫉妬するなぁ……」 ってつぶやいたのが聞こえた。