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第27話

「シロ…朝だよ…起きて…」 7:30に起こされる。 「早い!眠い!やだ!」 オレはマットレスの最高なベッドを占領して大の字で寝た。 依冬はベッドから落ちるように出るとヨロヨロと洗面所へ向かった。 そう、あの子は年下の男の子なんです。 オレの方がお兄ちゃんだからお世話してあげないといけないと思いつつ、いつも甘えてしまうのです…。 だって…自分の事で精いっぱいのだらしない年下の男の子が甲斐甲斐しくオレの世話を頑張る姿にキュンと萌えてしまうんです。洗濯物も溜まったままなのに、オレの洗濯物はちゃんと洗おうとしてくれるとか、オレの飲んだコップを片付けてくれるとか…そんな細かい萌えポイントがオレを甘えん坊にさせるんです。 決して無計画に年下に甘えまくってる訳ではないのです。 依冬は歯磨きをしながらオレのところに来て布団の上から揺さぶってくる。 「シロ…今日…レッスンあるよ…」 「11:00からだもん…まだ大丈夫だもん…」 「桜二が言ってもこんなに寝起き悪いの?」 「…」 オレはむくりと起き上がりベッドから降りた。 歯磨きをしながらリビングに行ってテレビを付ける。依冬の父親の会社の話題で持ちきりになっていて、人身売買なんてテロップまで流れる始末だ…。オレはテレビを消して音楽を流した。 鏡を見ながら髪の毛を整えてる依冬を足で退かして口を濯ぐ。 そのまま顔を濡らして鏡を見ながら顔を洗う。 背後の依冬が使うドライヤーがオレに当たって髪が舞う… 「もっと離れてやってよ…」 オレが言うとコンセントが届かないから出来ないって言う。全く… 顔を流してタオルをもらって拭きながらベッドに行ってうつ伏せに倒れる。 「シロ…寝ないで、起きて…」 そう言いながらシャツを羽織って、オレの着替えを持って来ると、うつ伏せで寝るオレのパジャマのズボンを脱がした。 オレは眠いからされるがままにする。 「…シロ?お尻かわいいね。」 掌で揉む様に触ってくるけど気にしない… 好きに触ればいい。オレの自慢の桃尻を! オレの腰を掴んで後ろに引っ張り上げる。 パジャマの上がズレて背中が出るけどオレは気にしない… 自分の股間を当てて腰を振り出すけど気にしない…… 「依冬、やめて…!」 起き上がって膝立ちすると後ろの依冬を叩いた。 依冬はオレの肩を後ろから抱きしめるとパンツの中に手を入れてオレのモノを触る。 「眠いから…やめてよっ…ばか!」 オレの肩を肘で抑えたままオレの顔を後ろに向かせてキスしてくる。 オレは依冬の肘を掴んで離そうとするけど硬くて動かないのと気持ち良くなってきて力が入らないのとで気づいたら依冬の腕に掴まって快感を感じていた。 「あっ…!んっはぁっ…きもちい…依冬…んっ、や、やだぁ…ん、あっああ!だめ…イッちゃうから…も…やら…ん」 オレのモノがトロトロ液を出し始めて扱く度にグチュグチュ音を出し出す。 「シロのイキ顔見たら会社に行く。」 キスしてって耳元で言うからオレは後ろに顔を仰け反らせて依冬の口にキスした。 「んっ…んん、んぁ、んっんん…んぁあっ!イッちゃう…あぁあ…イッちゃう!!」 オレは体を仰け反らせてイッてしまった… 腰がガクガクする。 依冬が満足そうにオレに熱いキスをする。 パンツが汚れた… 「まってて、綺麗にしてあげるね。」 そう言ってオレのパンツを脱がせて代えのパンツを持ってきてくれた。 「…もう」 オレはそう言ってシャワーに行こうとベッドの端に腰掛けて立ち上がろうとした。 待って!と言ってオレの真ん前にひざまづくと、今度はオレのものを舐め始める。 「何で今…?仕事…遅れるよ…やめて」 肩を押して退けようとするけどオレの腰をしっかりホールドして離れない。 「あっ…依冬…だめ、んんっ…きもちいい…!あっ、ぁああっ…ん…はぁはぁ…依冬…」 体が仰け反ってしまい後ろに倒れ込む体を肘で支えて依冬を見る。 オレを見て悪戯っぽく笑う目がかわいい…キュンです。 「んぁあっ…だめ、イッちゃう…きもちい…」 完全に体がベッドに沈んで顔を手で覆う。 腰が震えてビクビク跳ねる。 掴まれた太ももから足先まで快感が巡って足先が突っ張る。 「あっああんっ!はぁ…ん、んっあっ…」 激しくまたイッてしまった。 オレは快感が抜けない体で急いでパンツを履いて持ってきてもらったズボンを履いた。 「あはは…!」 オレを後ろから抱きしめて笑うけど、朝から連続でイカされたこっちの身にもなれよ… 支度を済ませて部屋を出て車で送ってもらう。 「ちゃんとご飯食べてね。」 病院の前まで送ってもらい立ち去る車に手を振った。 今日は桜二に会ってからレッスンに行こう。 リュックを背負って病室に向かった。 「桜二~おはよう!」 ドアを開けてそう言うとこちらを見て笑っておはようと返した。 「こんなに毎日来て大変じゃない?」 「大変じゃない。会わない方が大変だから!」 そう言って買ってきた朝食を桜二の布団の上に置くと顔を寄せてキスした。 「朝ごはん今食べるの?」 「依冬もオレも料理しないから…」 そう言って買ってきたおにぎりを頬張った。 「昨日の夜ご飯は何食べたの?」 「え?何だっけ…昨日は仕事があったから食べてない。ビールを飲んだ。」 そう言うとちゃんと食べてね、と注意された。 おにぎりを食べ終えて桜二の体に上体を乗せて抱きつく様にして甘える。 オレの髪を触って優しく撫でる手が桜二の手で落ち着く。 まだ桜二の体には包帯が巻いてあって肌の弾力以外の感触を感じた。 「傷はどう?」 「まだ痛むけど、良くなってるよ。」 「そっか…」 スリスリと胸板の包帯をさすって指でその下の肌に触れる。 「昨日の夜、刑事さんお店にも来たよ。」 「…そう。大丈夫だった?」 「別に…いつもの調子でやった。」 しばらく沈黙が続いてオレは桜二の呼吸音を楽しんでいた。 「依冬の家の風呂ってラブホみたいなんだよ…泡風呂になるの。」 オレがそう言うと桜二は笑って傷が痛くなったみたいだった。 「外国仕様なのかさ、ジェットバスが強すぎてオレ流されるんだよ。」 そう言ったらもっと笑ってイテテと体を押さえた。かわいい。 早く桜二とエッチしたいな… ぼんやりそう思って聞いてみた。 「いつになったら桜二とセックスできる?」 「すぐできるよ、シャワーは入ってる。」 「嘘だ」 「別に下は刺されてないもん…」 シロが動いてくれれば、って言うからオレは大笑いした。 そっか、オレが動けばいいのか。 「じゃあ今度試してみよう。早くしたいから。」 そう言って笑うと桜二の頬を撫でた。 「今は?」 「オレ、これからレッスンがあるんだよ…」 しょんぼりする桜二が可愛くて、手で抜いてやることにした。 秘伝の技を使うチャンスだ。 「オレこの前凄いこと教えてもらったから桜二にしてあげるよ。」 そう言って布団の中に手を入れて彼の股間を探った。 これ、やる側だと結構エロくて楽しいんだな。 足の太ももに触れてゆっくり付け根のほうに手を這わすと、あっ!と声を出してかわいい… やっと在り処を突き止めて優しく撫でると既に半立ちしていて驚いた。 「あ…シロ、気持ちいいよ…」 そんな事言わなくても分かってるよ。 服の上から優しく握ってゆっくり扱くと桜二の体がピクンと跳ねた。 可愛くて布団を剥がしてやりたくなるのを我慢してズボンを下げてパンツを下げて桜二のモノを握って扱いた。 「ん…はぁはぁ…シロこっち見て…はぁはぁ」 オレは桜二の顔を見ながらあの伝えられた秘伝のテクニックを使った。 「あっ!…シロ!な、なに?凄い…あっ…!」 笑いたくなるのを我慢して手を持ち替えて桜二の顔に近づいてキスしながら扱く。 多分すぐイッちゃう… 「んっ…んはっ…んん、シロ…イッちゃいそう…」 「イッていいよ…かわい、桜二。きもちいね?」 そう言ってまた口に舌を入れる。 いつもと立場が逆転したのもあり、オレはすごく興奮してしまった。 顔を赤らめてよがる桜二に挿れたいと思うんだもん…性欲って恐ろしいね。 腰を震わせて桜二はイッてしまった…。 布団の中に頭を突っ込んでティッシュで綺麗に拭いてあげた。 ついでに口に咥えて扱いた。 「あーーっ、シロ…それは、まずい…誰か来たら…あっ、あっ…ん、シロ、シロ?」 オレは構わず続けてあの秘伝の技術を披露した。 「あっ!あ……!だめ、シロ…イッちゃう!」 小声でよがるお前、たまらない… またもや桜二はイッてしまった…。 パンツを上げてズボンを直してオレは布団から顔を出して桜二を見た。 顔を赤らめてはぁはぁしてるのがすごく可愛いくて、オレは桜二の顔に顔を寄せて聞いた。 「凄いだろ?これ。お前にも教えてあげるから傷が治ったらオレにして?ね?」 そう言うとコクコクと頷いて答えた。 かわいいうちに舌を入れてキスしまくる。 トロンとした目がエロい。 「桜二…可愛くてオレ挿れたくなっちゃうよ」 そうオレが言うと吹き出して笑ってまたお腹を押さえて痛がった。 だって、本当にそう思ったんだもん… オレにだって付いてるんだから不可能ではないだろ? 「シロ、変な気起こさないでね…」 そう言って桜二はオレの頬を撫でた。 やだね。 レッスンの時間が迫りオレは一旦病室を離れた。 タクシー乗り場に行くと田中刑事が待ち伏せていた。 オレは軽く会釈してタクシーに乗る。 続けて田中刑事も同乗してきた。 「おじいちゃん、間違ってるよ?」 ボケ老人に言うように大きな声でかました。 「ほほ!シロくんと一緒に乗りたいんじゃ!」 そう言って仕方ないから一緒に連れてってあげる事にした。 「オレ、これからダンスのレッスンなんだけど」 オレは忌々しそうに田中刑事を見て言った。 「私が経費で出してやるから…いいだろ?」 なんかいやらしい言い回しするから半笑いで言い返した。 「たかだか2000円でなに言ってんだよ、ジジイ!」 「ほほ!シロくん!口が悪いね?この前とは別人のようだ。この前のシロくんは可愛かったのに…」 知ってるよ。 「あーあ、めんどくせぇ…」 オレはそう吐き捨てて窓の外を見る。 田中刑事はそんなオレを注視している。 スタジオ近くに止めてもらい田中刑事に支払いをしてもらう。 タクシーを降りて歩くとまだついてくるから結局スタジオまで連れてきた。 「今日は父兄参観じゃないですよ?」 陽介先生がかました。 オレが刑事だと言うと、シロはこんな層にまで彼氏がいるの?と誤解した。 「先生、気にしないでやろう。オレ早くやりたい。」 オレがそう言うと陽介先生は良いよ…と言っておもむろに服を脱ぎ始めた…。 誰か居ても陽介先生はフルスロットルなんだと思った。 ストレッチして最近の報告を済ませる。 「体が鈍ってる。これから追い込んで持ち直すか心配だよ…」 「シロはかわいいから大丈夫だよ」 「感覚がまだ戻ってなくて心配だ」 「シロはかわいいから大丈夫!」 なんのアドバイスにもならない事しか言わないのが悲しい…。 田中刑事を見るとオレの話すことを眼光鋭く聞いている。 好きにしなよ。 オレはまず一通りオーディション用のダンスを踊った。 やっぱりキレが悪くなっていて落ち込む。 陽介先生が他の箇所も指摘して落ち込む。 もっと練習しないと… 「シロこれからお昼どう?」 レッスンが終わって先生がランチに誘ってきた。 オレは田中刑事を親指で指して言った。 「おじちゃんも一緒ですけど…」 陽介先生は今日は諦めてまた次にすると言った。 スタジオを後にして歩く。 体が思った以上に鈍ってる…ショックだ。 練習しないと… 「シロくん、なんであの踊りの練習をしてるのか聞いても良い?」 オレは後ろにくっつく田中刑事をチラッと見て正面を向いて答えた。 「ストリッパーだって練習くらいするさ…いけないの?」 「いや、立派だよ。頑張ってるね。」 「オレ、練習したいからもう付いてこないで」 そう言って田中刑事を振り返ると、また突然手を振り上げた。 ビクッと身を屈めて反応する。 そんなオレをギラギラした目でオレを見ていて驚いた。 「虫が…」 「キミ…湊くんだね?」 オレは真顔になって踵を返して歩いた。 逃げられないと分かっていても早歩きで歩いた。 腕を掴まれ足が止まる。 「待ちなさい。署まで来てもらおうか…」 …いいね、その言葉待ってたよ オレは警察署に連れてこられ、聴取室に入れられた。 ライトを当てられることはないし、カツ丼は出ない…。 「匿ってもらってたの?それとも1人で逃げたの?」 向かい側に座る田中刑事が優しく聞いてくる。 「何のことだか分からない。電話させて」 オレは視線を外してそう言う。 沈黙が流れて秘書の書き写す音だけ響く。 扉が開いて大量の資料をオレの前に置き始めた。 その一つを手に取ってめくりながら田中刑事が話す。 「本名、結城湊。現在20才。男性。 母親は…キミの幼い頃に亡くなってるね、父親は…今回の事件の加害者だ。キミは記録だと数年前に亡くなった事になってるけど、まだ生きていたの?」 オレは黙って死んだ目で田中刑事を見つめる。 「キミの死亡届を書いた医師もキミを病院まで搬送した救急隊員もキミは死んだと思ってる。」 頭をポリポリと書きながらこちらを見て言った。 「でも生きてた。どうやって?口調を変えれば別人になれると思った?」 オレは口元を歪めて笑った。 「何のことだかわからないです。帰りたい」 ダメだよ、と強く言ってこちらを見る。 「今回の被害者…当時もうキミたちはそう言う関係だったの?依冬くんは弟さんだよね?性的な関係を持ってるの?」 「腹違いの弟なんで…」 オレは観念したように目を伏せて田中刑事に小さく応えた。 「キミの主治医の記録に目を通したよ。性的虐待を受けていたね?当時は圧力があって捜査が打ち切られたけど、私はね、この資料を読んで、胸が詰まったよ。本当に苦労したね。幼いころからの性的虐待は辛かっただろうね。今、君がこうして大きくなって笑顔を見せて生きてることが奇跡に思えるよ。」 仏が仏たる所以を披露する。いいね、悪くない。 「何回か試させてもらったけど、被虐待児は手をこうやってあげるとね、打たれた時と同じように体を屈めてしまうんだよ…可哀想だよね。体に染み付いちゃってるんだね…でもある一定を過ぎると今度は反応が鈍くなるんだ。脳が委縮してね。まるで人形みたいにね無になるんだよ。」 オレは少し目を潤ませて堪えるように下を向いた。 「……ところで、義理のお母さんの死後…何か変わったかい?」 「…さぁ」 沈黙が続いて静かになる。 オレは自分の指を引っ掻きながら次の手を待つ。 「お父さんに…会ってみないかい?」 へぇ…そう来るの? 「…嫌です」 「お父さんに会ってみないかい?」 「あれは父ではありません。キモチワルイ生き物です。倫理観のかけらも無いクズです。」 オレはまた死んだ目をして田中刑事に吐き捨てるようにそう言った。 「ここに連れて来てるから、おじさん一緒にいてあげるから、会って話しなさい。ね?」 しつこいな…ふぅん…あいつの反応が見たいのか… 良いだろう。 「会いたく無いって言ってるでしょ?せっかく逃げたのに…何でまたあいつの顔なんて見なきゃいけないんだ!キモチワルイ…嫌だ…!!」 取り乱して表情を崩す。 「入れて」 田中刑事は後ろの警察官に促した。 ガチャ 扉が開いて依冬の父親が入ってくる。 手には手錠をかけられて廃人みたく放心してる。 しかしオレを見つけてニヤリと口角を上げる。 ガバッと襲い掛かるようにして警察官に止められる。 「シロ!シロ!やらせて?俺にもやらせてよ…!金なら沢山あげるから…めちゃくちゃにさせて…お前でいい…もうお前でいいや!」 イカれてんな… オレは依冬の親父をじっとみつめた。 あの写真を思い出せ…無垢そうな湊を…結果的にみんなを呪った性悪な湊を…。 「キモチワルイ…」 オレは顔を背けて眉をひそめた。 そして席を立って壁の隅に行くと頬に涙を流して嗚咽した。 「シロ…?シロ…湊…湊!愛してる!!生きてたのか!シロじゃ無いのか?お前は湊だったのか!どっちだ!どっちだ!!」 暴れる依冬の父親の拘束が取れたら絶対殺されそうで…怖い。 オレは初めに渡された資料の内容を思い出し、依冬や桜二から聞いた湊を思い出す。あいつならきっと…こうする。 「お父さん…もう、やめて…」 泣きながら父親にゆっくりと近づいてその手を握った。 オレの手を握り返して口元に充てるから、オレは指であいつの唇をそっと撫でた。 依冬の父親の目が揺れる。 一瞬依冬に…いや、桜二にも似た表情をして泣き崩れるから胸が痛くなる。 湊にこうしてもらってたの? またしてもらいたかったの? 可哀想な人…愛し方の分からなかった哀れな人。 最愛の人に最悪に恨まれてしまった人… 「湊!湊…!ぁあああっ!!なんて事だ!!お前たち、みんなで…俺を!陥れたのかっ!クソッ!クソッ!!」 オレは泣き崩れる依冬の父親を冷めた目で見下ろして席にまた座った。 「お父さんがいけないんだよ…しつこく腰ばっか振りやがって…ねぇ?悲しかった?僕を抱けなくて悲しかった?あは、あはははは!!バーカ!」 無表情で笑ってやった。 聴取室はカオスな状況になっている。 「もういい、下げて」 田中刑事がそう言うと依冬の父親はやらせろ!やらせろ!と叫びながら退室していった。 あれ完全にイカれてんだろ… 「どう…だった?」 田中刑事がこちらをみながら聞いてくるからオレも目を据えて答えた。 「哀れ」 ふははは!と笑って田中刑事が机を叩く。 「見た通り加害者は心神耗弱だ。今回の事件で罪には問えない…でも措置入院させる事は出来る。その後どうするかは君たちで考えなさい。」 そう言って帰って良いよと言った。 「家庭裁判所に申請して戸籍を取りなさい。親が出生届を出してくれなかったと申告すれば出してくれるから…シロくんとして生きて行きなさい。本当に、よく頑張ったね。君に会えてよかった…シロくん。」 田中刑事が随分と感情を込めて言うもんだから、オレは湊になりきってお礼を言った。 そして伏し目がちに一礼してその場を後にした。 湊…お前の呪った愛する人は頭がイカれちゃったよ…良かったな。 そうしてやりたかったんだろ… 自分に狂って欲しかったんだろ… 壊れてんな…お前も。 オレは警察署を後にして病院へ向かった。 桜二に会いたくなって足早に向かう。 「桜二、ただいま~!」 ちょうど夕飯の時間だったようで美味しそうなものだけ分けてもらった。 「オレの入院してた病院よりこっちの方がおいしい…ゲイの先生もいないし…こっちの方が良かった。」 とむすくれて言うと桜二は困った顔をした。 …あぁ、確かに…どことなくあいつに似てるな。 桜二の表情に先ほどあった狂人の面影を感じて親子である事に納得する。 「今日は仕事はないの?」 「うん、今日はお店自体がお休みだって。刑事告発の件で支配人が店を空けるから」 そっか…と言って桜二はデザートのプリンを手に取った。 「食べさせてあげる。」 オレはそれを取り上げてそう言うとスプーンに掬って一口ずつ食べさせてあげた。 あーん、と言うと口を開けるのでなんだかすごく可愛く見えて、やっぱり挿れたくなっちゃった。 看護師さんが入ってきて俺たちの様子をニヤニヤして見ていた。 多分彼女は腐女子だ。 看護師さんに血圧を測ってもらい熱も無く傷の治りも良好なので、退院は今週末になったと伝えられた。良かったね、桜二。後2日後! 「もうシャワーも浴びられるし、そろそろ普通の服が着たいからシロ…俺の服持ってきてくれない?」 もじもじ頼むから可愛くてなんでも聞いちゃう。 「何が良い?Tシャツとか?トレーナー?」 食後の口周りを拭くウェットティッシュで顔中拭きながら聞いた。 「適当で良いよ、お願いします。」 体の包帯が日に日に少なくなっていってる。 後2日で退院か…そしたら俺がお世話してあげよう…! 桜二の顔にチュッチュッとキスして遊ぶ。 たまに痛がってうずくまるのが面白くて、もっとやる。 「シロくん、傷口開いちゃうからやめて…」 看護師さんに注意された…。 オレと桜二は愛の2人として名を馳せている。 “意識不明の僕にキミと言う天使が現れて再び2人の物語が始まる”って言うのがキャッチコピーらしい…蓋を開けるとガキみたいなことしかしないオレ達に半ばガッカリ感を漂わせている…女性は強くて怖いな。 「また明日来るね」 病院を後にする。 タクシー乗り場に田中刑事がまたいた。 この状況はオレの演技がバレてしまった事を意味する。 …あぁ失敗したか 近づいて挨拶する。 「シロくんは度胸があるね。おじちゃんそう言うの好きだよ。でも、嘘はいけないな…」 オレは黙って聞いている。 「いつ分かったか…知りたい?」 オレは黙って頷いた。 「キミはね、湊くんとは根本的に違うんだよ。資質がね。湊くんは人を巻き込んで死ぬタイプだけど、もしキミなら…守ってくれる人がいなかったら…1人で逃げるだろう?最後に加害者を見て言った“哀れ”何て気持ちは湊なら、ならないと思ってね…気になっちゃったの」 「湊は…」 と言いかけて止める。 なに?聞きたい!と言われて続けて話す。 「湊はなんだかんだ特別扱いを受ける事、嫌じゃなかったと思う。形や方法はどうあれ愛されてることに変わりはないから…だからあいつは…」 この先を言うのを躊躇う…が田中刑事は興味津々で聞きたがっているようだった。 「その、愛情がなくなる時が来るのが怖くて、死んで焼き付けたんだと思う…」 オレは足元の砂を靴で擦りながら言った。 すると田中刑事はオレの肩を掴んで向き合うようにして言った。 「シロくん!こんな歳だけど、どうかな?お金もないし車も安いやつだけど、私の養子にならない?変なことしないよ?」 「絶対やだ…逮捕された方がいい…」 「逮捕はしないよ…資料を読んだらそんな気にはならんしね…ちなみに私はゲイじゃないよ。君の保護者になりたいだけ。」 「そっか、のんけなんだ…」 「うん」 田中刑事はオレを無罪放免にしてくれた… 保護者になりたいってどういう意味なのか分からなかった。嘘ついて騙したオレに養子の話を持ち掛けたり…奥が深すぎて意図が全然読み取れなった。 さすが年寄りなだけあるよな… この人多分あの聴取室で帰らせる所からオレを泳がせたんだ…そして念のためカマをかけたらオレが勝手に白状した…そんな感じな気がするよ。 山勘っていうの?度胸のなかったオレの完全敗北だ… 年寄りって…刑事って…すげぇんだな。 ガチャ 桜二の家に来た。 着替えを取りに来た。 電気をつける。 清掃は済ませてるはずなのに、ここで桜二が死にかけたのかと思うと怖かった。 床の溝の所々にまだ血が残っていて胸が騒ぐ。 桜二の寝室に向かう。 引き出しの中を開けてTシャツとトレーナーとスウェットを何枚か取り出す。 ふとクローゼットの中にクッキーの缶を見つけて好奇心から開けてしまった。 中には古い写真が入っていて桜二らしき子供が写っていた。 面影あってかわいいな… お母さんの写真も入っていた。 桜二の目に少し似てる目をしていて悲しげな顔だった。 あ、オレ見ちゃいけないもの見てる… そう思って丁寧にしまって元の場所に戻した。 他の写真は見せてくれた時に見せてもらおう… 勝手にのぞいてしまった事を少し後悔した。 静かな寝室…ベッドになんとなく入る。 依冬のベッドよりこっちの方が落ち着く… 布団に潜って桜二の匂いを感じる。 まるで彼がそばにいるみたいで、ムクムクとオレのモノが勃ってしまう。 桜二の手を思い出して自分のモノを触る。 「ん…はぁはぁ…桜二、んぁ…あぁん…」 やばい…止まらない…!! 1人でオナニーするなんて何年ぶりだろう… 桜二にされたように手を動かして彼を想ってモノがどんどん硬くなってビクビク震え出す。 早く抱かれたい… 「あ、あぁ…桜二!イッちゃう…!オレ、イッちゃう!んぁっ…ぁあん!!…はぁ、はぁ」 ベッドに残る桜二の匂いでオナニーしてしまった… こんなの…もし桜二が死んじゃってたらオレどうなっちゃったんだろう… 想像しただけで怖い。 きっと良いようにはならないと思うから… また抜きたくなる前に着替えを持って寝室を出る。 来るときは見えなかった壁に血文字でシロ、9時と書いてあった。 ダイイングメッセージみたいで怖いけど、これって桜二が書いたのかな…? 念のため写真に撮って納めた。 冷蔵庫を開けてジュースを飲む。 早く卵焼き食べたいな… また来るね、桜二の部屋。 そう言って家を出た。 とんぼ返りして桜二に着替えを渡す。 「明日でよかったのに…ありがとう」 そう言うから今日は仕事無いから暇だったと伝えて写真に収めた壁の血文字を見せてあげた。 「意識が無くなっていくんだけど、お前を9時に迎えに行くことだけはしっかり覚えていて、誰かに頼まないとあの子が1人で泣いちゃう!と思って焦って書いた。」 今となったら笑い話だけど、一歩間違ったらダイイングメッセージだね、と笑った。 でも、その話を依冬から聞いたときは心の底から嬉しかったんだ…お前に思われるのはすごく幸せだと思った。 「シロくん、消灯だよ。愛はまた明日育んで…」 看護師さんに言われたので寂しいけど帰ることにした。 桜二に熱いキスをしておやすみを言って部屋を出た。 依冬、家に帰ってるかな…? 依冬の部屋に着くと美味しそうな匂いがした。 靴を脱いで手を洗って良い匂いのするリビングの方へと向かう。 「シロお帰り~」 なんと! 依冬がエプロンを付けて料理をしている! 似合わない!ウケる! 「なに、その格好はまずいだろ?」 オレが笑いながらそう言うと、ムッとした顔をしてフン!と首を振った。 「私が作ったのに…酷い!!」 と女の子の真似をするから、オレは慌てたフリをして慰めに行った。 「ごめんね、急だったから…でも嬉しいよ。ありがとう。チュッ!」 「やだ!怒ったもん!」 きもい… 「ごめんね、美味しそうだね?食べても良い?」 「やだもん!フン!」 「じゃ要らない」 「シロ…意地悪〜!」 きもい… もうやらないっと1抜けてオレはテーブルに着いた。 これ依冬が作ったなんて絶対嘘だと思った。 「これどうしたの?」 「お料理のプロに来てもらった」 やっぱりね。こんな凄い料理ができるなら朝ご飯だって作れるはずだもんね。 桜二に何か言われたのかな…急におうちごはんに目覚めたのかな… 「いただきます~!」 手を合わせてご飯をいただいた。 余りそうな分は早めに冷凍して保存した。 「桜二、今週末には退院できるって」 オレは依冬に桜二の容態を教えた。 後、と付け加えて 「刑事さんにカマかけられて最後の最後でバレちゃったけど、湊の事件は再追求しないって言ってた…多分大丈夫だと思う。曖昧だけど…」 オレはちょっと曖昧な結果に終わったことが嫌だったけど、依冬はあまり気にしていないみたい。 「オレ頑張って湊したのにな…」 「前みたいに?」 「いや…前よりもっと上手に出来た。」 オレはお箸を見ながら何となく話し始めた。 「お前の親父は残念だけど結構イカれてた…オレを湊と思って怒り狂ってやらせろ!やらせろっ!って叫んでた…」 依冬は頭を抱えて、そうか…と呟いた。 「多分心神耗弱で無罪になるって…その後措置入院になるだろうって言ってた。」 「まぁ会社に戻ることは無いだろうな…」 「お前ってさ、オレより1個下なのに会社役員とかすごいよな?」 エプロン姿の似合わない依冬に箸先を向けて言った。 「今では肩身の狭い変人の息子だよ…」 「風当たり強いの?」 「会社の株は父親が握ってるから引き継げば大丈夫だけど、やっぱりね…」 「お前も大変なんだな…」 オレの知らない苦労を沢山している年下の男の子に少し同情した。 頭を優しく撫でてあげるとクーンクーンと鳴いた…かわいい。 片付けをしてシャワーを浴びる。 もうあとは寝るだけだ…疲れた…。 今日は精神力を使い果たして疲れてしまった。 いつも使わない部分…無理に使わなきゃよかった…。 ベッドに横になって天井を仰ぐ。 うとうとして目を閉じていくとベッドが激しく軋んで体が浮いた。 「シロ…エッチしよ?」 「依冬…疲れたからやだ…」 「じゃあシロは寝てるだけで良いから…ね?」 寝てるだけって… あ、良いこと思いついた。 「依冬、縛りプレイしようよ」 「なにそれ?ワクワク」 「依冬は、絶対オレに触れません…」 「やだよエッチ出来ないじゃん…」 「オレは…依冬を触れます」 「ワクワク」 「じゃあ始めるから…絶対触ったらダメだよ?」 そう言うとベッドに仰向けになる依冬の腰の上に跨ってあいつの服の上から胸板を弄った。 服の中に手を滑らせて美しい体を指で触る。 「お前の体って鍛えてるから…本当に綺麗だよな…。特に胸筋のこことか、あと、ここも。綺麗でセクシーだな…」 オレがぼんやり言いながら服をめくって指でなぞった部分を舐めていく。 「あっ!シロ…んん……あ…はぁはぁ」 何だろう…このプレイ、楽しいぞ! 「後、オレお前のここが好きだよ…鎖骨と首の所。綺麗でうっとりしちゃう…」 その部分もペロリと舐めて耳の後ろまで舐め上げる。依冬の体がピクンと跳ねて面白い。 あいつの両肩に両手を乗せて体を屈めていきながら手を肩から肘、手首掌の順に這わせて最後に指を絡めて繋ぐ。 そして依冬の唇を猫みたいにペロペロ舐める。依冬がハウッハウッとキスしたがるけど舐めるだけにする。 「かわいい…依冬…オレのも舐めて?」 そう言ってTシャツを脱いで依冬の頭の上に手をついて自分の乳首を彼の眼前に持っていく。腰をいやらしく彼の腹の上で疼かせて誘う。 「あっ、シロ!触りたい!」 「舐めて…気持ち良くしてよ…」 更に近づけて肩を揺らす。 依冬が舌を出してオレの乳首を舐め上げる。 ねっとりと乳首の根本から捏ねるように舐め回して体がその度に感じちゃう… 「あっ、ぁあん…あっ…あはっ…きもちい…」 うっとりとした顔でゆっくり愛撫を楽しむ。 「シロ…ん、押し倒したい…」 オレはクスッと笑って依冬の顔を見る。 目がギラギラしてあいつみたいだ…好きだよ 「これはお前の躾なんだよ?すぐ乱暴にするから優しく丁寧にエッチが出来るようになる訓練なんだよ?」 オレはそう言って依冬にキスする。 舌が熱くなるくらいねっとりと濃くて長いキス。はぁはぁ言いながら必死にキスするお前がかわいい…髪を撫でながら息の詰まるキスを楽しむ。 キスを外して69の体勢になる。 依冬のパンツの中はもう凄い事になってて声を出して笑った。 「かわいそう…今出してあげるね…」 そう言ってパンツを下げると大きな…コレってもうきのこを超えて竹の子だよね…を下から舐めた。 「シロ!シロ!シロのも舐めさせて!んんっ!」 我慢したら良いのに…かわいいな…オレの弟。 下から舐め上げて上から口に含んでいく。8割までしか口に収まらないから残りの2割は手で扱く。おっきいな…女の子これ入るのかな… 「ねぇ…こんなに大きいの前の彼女入ったの?」 オレが後ろにそう聞くと依冬は入ったと言った。マジかよ…オレより断然小柄なのに… そうだ、桜二に試した秘儀も試そう。 依冬のモノにあの秘儀を使った。 「あ!ぁあ!!シロ…シロ…きもちい!ヤバイ!あっ!あっ、ぁああ!!」 イッちゃいそう…! 凄い技を手に入れてしまったようだ… 「依冬…口に出して良いよ?」 オレはそう言ってまたあの秘儀を使った。 「…ぁああっ!!シロ、きもちい!イッちゃうよ!あっ、あっ…ぁあ!んんっ!…はぁはぁ」 喉の奥まで精液が来てむせそうになる。 オレは飲むのを諦め依冬のモノに全部かけて返した。 ティシュで口を拭いて依冬のモノの周りも綺麗にしてあげる。 また口に咥えて同じようにする。 「シロ…シロ。触りたいよ…良いでしょ?もう我慢できないよ…触りたい…」 「依冬いっぱい気持ち良くなって?オレが挿れてあげるから」 オレの言葉に依冬はガバッと起き上がってオレを押し倒すと顔を横に振った。 「なんだよ、桜二はやらせてくれたよ?」 嘘をついた。 「え…」 「依冬。オレのこと愛してるなら挿れさせてよ?ねぇ…オレ、依冬に挿れたい…」 依冬がしばらく視線を外して考え始めたから、オレはミンギのパンツを足の指で膝まで下げて逃げないように足で蟹挟みし体を斜めに起こして依冬のお尻をとった! 「大丈夫だよ?最初は指でやってあげるからね?」 オレは自分の指を根本まで咥えて唾液をつけると依冬のお尻の方に指を持っていった。 このガチムチの大男をよがらせたらどんな気分なんだろう…ワクワク。 「シロ!」 またもやルールを破ってオレを捕まえると自分の前に抱き抱える。 「あぁ、依冬2回も反則したね…次やったらもう一生エッチしてあげないよ」 オレがそう言うとクーンクーンと鳴いて後ろからすりすりして来る。 「じゃあ見ててね?」 オレは依冬に向かい合うように体を返して足を曲げて座るとパンツの上から自分のモノを扱いた。 「あっ…ん…んっ、あっ…はぁん…んっんっ」 依冬の目を見ながらパンツを下げて扱く。 「あぁ、あっ、んっ…んっ、んっ…」 依冬の目がギラギラして今にも襲いかかってきそうで凄く興奮する…。 オレはトロンとした潤んだ瞳で依冬を見つめながら自分の乳首を触って腰を浮かせて動かしながらオナニーする。 オレのモノがトロトロした液を出し始めて最高に気持ち良くなって来る…。先っぽを捏ねるように触って根本まで扱く。ファックしてるみたいに腰を合わせて動かして自分の乳首をこねながらよだれを垂らして喘ぐ…あぁ…イキそう…!! 体を仰け反らせて後ろにばたりと倒れて手で扱き続ける。依冬がオレの上に覆いかぶさってオレの顔をアホ面で見てるから最高にエロいイキ顔見せてあげる。 「あっ!あっああ!!イッちゃう…!あっああん!!」 体を跳ねさせて激しくイッた。 肩で息をして快感がまだ残った潤んだ瞳で依冬を見るともう限界みたいにオレのイッたばかりのモノに貪りついた。 「あぁっ!依冬!ダメ!!んっ…あぁあん!ばか!ばか!あっ、あっああん…!!」 依冬の髪の毛を掴んで叩くけど、もうこうなったら止まらないのは既に知っている。 「依冬!まって!さっきのフェラの…ん、仕方…あっ!教えてあげるからっ!んっあっ!」 オレはアレをして欲しいのに…全然聞こえてないみたいに無視する。 「あぁあっ!イッちゃう!依冬!イッちゃう!!」 オレは依冬の頭を押さえて腰を押しつけて激しくイッた。 こうなるとラッシュが始まる… すぐにオレの横に寝転がって乱暴に頭を自分に向けて濃いキスをくれるとオレの足を自分の膝に引っ掛けてオレの穴に指を入れて来る。 「あっ…んん…はぁはぁ…依冬、ダメでしょ!もう…んっエッチ…あっ、しないからな…ん」 依冬の顔を見ながらオレがそう言うと、ニヤリと笑ってあの目をする。 もう我慢できないんだな…ずっとモノをオレに擦り付けてきてる…エロくて野獣の依冬には普通のカップルセックスは無理なんだ…。 オレを後ろに向けると腰を掴んで自分のモノを挿れてくる。 グチグチと音を立てて無理やりねじ込むからいつも悲鳴を上げてしまう。 こんなのあの小柄な彼女に入るわけないよ!! 「あぁああっ!ん…はぁはぁ…ん~、はぁっ…」 片手でオレの肩を後ろから羽交い締めにしてもう片方の手でオレの腰に腕を回す。 ゆっくり突き上げて根本まで挿れると奥で動いて苦しい…!! 「ひっ…んっ、くるし、依冬…や、やだ…」 オレの首筋を舐めて噛んでビーストモード全開だ。 腰を掴んだ手でオレのモノを扱き始める。 苦しさと快感と交互に襲う、これが依冬スタイルなのか… 「ぁああっ!んっ…!ひっ、んっ…依冬…奥やだ…奥まで苦しいっ!あっ、あっ!」 体を返して依冬を叩くけど効果はイマイチであいつはオレの腰を下に押しつけて腰を激しく動かして来る。 「シロ…かわいい…もう我慢できないよ…シロ、シロ…愛してる…んっ、んっ…」 「あっ、あっ、んんっ…依冬!イッちゃう!オレ、イッちゃう!」 依冬が初めにオレの中にイッてオレはあいつの吐き出す精液に感じてイッてしまった。 しばらく依冬が動きそうになかったので、オレはあいつの尻に慣らしもせず自分のモノを押し当てて中に入れようとした。 「やめて!」 全然入らない!どうして?どうして? 「挿れさせてよ!挿れさせてよ!」 オレがおねだりしても無視して尻に力を入れるのをやめない。 楓ならやらしてくれるかな…でもそれって浮気って怒られるのかな…? 「じゃあ楓にお願いするから良いもん」 とオレは言ってシャワーを浴びに行った。 「シロ…もうちょっとしたいよ…」 後ろから依冬が付いてきた。 そしてシャワーを浴びながらまたやるんだ…野獣ファック。 もう少し快感の方が多くなることを願います。

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