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第60話

ドキドキしてやばい… ここが…遊園地… 「シロ、タダで入れるらしいぞ!」 勇吾が固まるオレの手を繋いで遊園地のゲートを通った。 「あ、あぁ…すごい…勇吾…はぁはぁ…」 息苦しくなって頭が冷たくなる…オレは桜二のブレスレットを掴んで息を整える。 子供の頃行きたかったからなの?なんで?こんなに楽しいのに… こんな時に何で… オレの様子に気づいて、勇吾が足を止めてオレの体に寄り添う。 桜二のブレスレットを撫でて息を整える。 蹄鉄の部分を撫でて桜二の声を思い出す。 これを触れば落ち着く…桜二のお守り。 「シロ…座るか?」 「ううん…落ち着いた。もう大丈夫。」 これがあるからもう大丈夫なんだ。 息が落ち着き不安が消える。 勇吾と手を繋いでオレはまた歩き始めた。 「ねぇ!あれ!あれ!乗ろうよ!!」 それはとても大きなジェットコースター。 下から見てると乗った人の悲鳴が大きくなったり小さくなったりして面白い…! 「お前乗った事無いんだろ?いきなりコレは…」 「なんだ勇吾は怖いのか…仕方ないよ、勇吾は桜二と同い年のおじいちゃんだからね!」 オレがそう言ってばかにすると勇吾がチケットを買ってきてくれた! 「ハァァ!コレが!チケットなの?」 「俺は一応止めたからな…」 オレは勇吾を引っ張ってジェットコースターの列に並んだ。 どんどん列は進んでいき、次は俺たちの番だ!! 「勇吾!ドキドキしてきた!ん~!」 オレ達の番が来て勇吾に連れられてジェットコースターの近くに行く。 やったー!1番前だ! 乗って座るとバーみたいなのが降りてくる。 え?コレだけなの? 「ねぇ…勇吾…これだけなの?もっとシートベルトみたいなの無いの?」 「シロ…覚悟を決めろ。」 ガタンとジェットコースターが動き始める。 「ワーーイ!!ジェットコースターだーーー!」 ガタンガタンとレールが動いて上に登っていく。 どんどん高くなって富士山が見える。 「勇吾!見て!富士山だよ?ほら、見て!」 体が斜めになって腰が滑って落ちる。 上まで来ると平らになった。 「わぁぁ…勇吾ここ高いよ?ジェットコースターって面白いね?ね?勇吾?ジェットコースターってもう終わりなの?」 オレが聞いても勇吾は答えない…顔を覗くと前を見てビビってる。 その顔がおかしくて笑うと急に体が浮いた! 「あぁーーーーーっっ!!」 下に?いや、抉るように落ちて行く!何これ! また上がって体がフワッと浮いてまた下がる!! 「うあーーーー!!落ちちゃう!!落ちちゃうよ!!」 そのままレールの先を見る。 何かの下を潜るから怖い!!まだまだレールが続いてる!やだ!! めっちゃ怖い!! 「勇吾、やだ!もう怖いよ!!」 「シロ、もう降りれないから…耐えろ」 嘘だ… レールが捻れて落ちそうになる!! 「あぁーーーーーっ!!やだーー!怖いーーー!!」 怖くて長くて…喉が枯れる。 そしてやっと…やっと止まる… 「早く降りたい!早く降りたい!」 安全バーがなかなか上がらなくて焦る。 「シロ…こっちから降りて」 勇吾に腕を掴まれてきた時と反対から降りる。 「うぅ…うっ…うっ…怖かった…怖かったぁ…」 人目も憚らず怖くて泣いた… 「だから、最初にこれはって、俺は言ったんだ。」 勇吾がそう言ってオレの涙をティッシュで拭いてくれた。 「勇吾…あれなら…あれなら乗れるかも…」 オレは違う形のジェットコースターを指差して言った。 「いや、あれの方が怖いと思うよ?」 「だってあれは短いよ?」 オレはせっかく遊園地に来たのに乗らないなんて、そんな事出来なかった…。 「はい…チケット」 「ワーーーイ!チケットだ!」 オレ達はまた列に並んだ。 あっという間に順番が迫る。 「勇吾…ドキドキしてきた!今度は泣かない!」 「いや、多分…こっちの方がすごいと思うよ?」 目の前の人たちが乗って行く。 「あ、勇吾!また1番まえだよ!」 オレ達の番が来て急いで乗る。 「あぁ…シロ、この次は普通のやつ乗ろうよ…」 「え?」 安全バーが降りてジェットコースターが動き始めた。 「勇吾、ほら暗くなってるからこれは怖く無いよ?ね?勇吾?」 急に腰が浮いて下に落ちた。 暗いのに?怖い!! 「勇吾、今落ちたよ?怖い!!」 目の前が明るくなってきた! 「わぁ勇吾!明るく…あっああ…ああーーー!」 突然猛スピードで上に登って下に落ちる!! 何で!何でまた!怖いい!! 「勇吾!勇吾!もう終わる?これもう終わるの?オレもうヤダ!」 「シロ…見てごらん…あそこ動いてるでしょ?あれはこのコースターを上に持って行くために動いてるんだよ。そして、上に持っていかれたらどうなるか、もう賢いシロなら分かるよね?」 「…うぅ……やだぁ」 ガタンと言ってオレ達の乗ったコースターが上に持ち上げられだす。それはもはや垂直と言っても良いレベルの傾きでオレは絶望した。 「勇吾…この後どうなるの?」 オレが聞いても勇吾は答えない… 上についたのかコースターの角度が戻って行く。目の前のレールが……無い そのままコースターがさっきとは逆に傾いて…傾いて…はぁっ?さらに傾いて……落ちる!! 「ギャーーーーーーーーッッ!!!!」 死ぬかと思った!死ぬかと思った! オレはまた人目も憚らず泣いた。 「もう絶叫系は乗らない!」 勇吾が怒って言った。 「あははは!だんだん楽しくなってきた!」 オレは何か吹っ切れたのかハイになってきた。 「お腹すいた、何か食べよう…シロ何食べる?」 「フードコート行こうよ!」 何でも食べられるフードコートが大好きなオレはまず何があるのかチェックした。 「ふぅん、麺と丼と軽食か~」 来る途中のサービスエリアの方が充実している気がして、オレはここではたこ焼き程度ですまそうと思った。 「勇吾、軽く食べる程度にして後で普通のところで食べようよ。高いから」 オレはそう言ってたこ焼きを2つ買った。 年始にも関わらず人が多くて驚く。 「何か普通の平日みたいだね…感覚おかしくなる。」 「ん、そうだな」 子供も多くいてちょこまか動いて可愛い。 駄々をこねて泣く子を見ると勇吾が言った。 「あれ、お前にそっくりだな」 「あはは、かわいいじゃん」 オレの携帯が鳴って見てみると桜二からだった。 「チッ!」 舌打ちするなよ…柄悪いな。 「もしもし?ねぇ!桜二、すごいよ!今、オレどこにいると思う?ねぇ、当てて?…いいから!当ててみて!……ブブー!………ブッブー!………全然違う!今ね、遊園地に来てるよ!凄いでしょ?ねぇ!怖いやつ2つも乗ったよ?ねぇねぇ!凄いでしょ?ふふふ…うん……はーい」 おっかしいの、富士山の山頂とか言うから、ばかかと思った!おかしくて笑いながら電話を切ると、勇吾がむすくれてこちらを見てる。 「桜二がさ、今どこにいると思うって聞いたら、富士山の山頂とか言ってんの。本当おかしいんだよ、抜けてんだ~」 「全然面白くない…」 勇吾がヘソ曲げた。 話題を変えよう…! 「勇吾、次何乗る?コレは?これなら短いから大丈夫かも?」 「これって…お前も懲りないばかだな…今乗ったら吐くぞ?」 にやけて笑う勇吾が可愛くて思い出した。 「オレも写真、撮らないと!」 習慣が無いせいかすっかり写真を撮るのを忘れている。さっきの富士山もあんなに綺麗だったのに1枚も撮ってない… オレは携帯を出して勇吾を撮ろうとした。 むすっとした顔でこちらを見てて全然可愛くなかった。 「笑ってよ。」 「やだよ。」 「オレも楓みたいに撮りたいの!だから笑ってよ!」 「や~だよ。」 シャッターチャンスを逃したらしい… 「シロ、あれ乗ろう。」 「何あれ、ゆっくりだよ?」 勇吾が指を刺したのは大きな丸い観覧車。 ゆっくりで全然怖くなさそうだった。 チケットを買って列に並ぶ。 前に並ぶ小さい子が話しかけてくる。 「お兄ちゃん、観覧車は怖くないよ、泣かないでね?これは怖くないからね?」 勇吾がそれを見て爆笑する…。 さっきジェットコースターを降りた時泣いていたのを見たのかな… オレはうん、と頷いてその子の頭を撫でた。 オレ達の乗る観覧車が近づいてきて、係員がドアを開けてどうぞと言った。 意外と早く動くから慌てて乗り込む。 「わぁ!乗る時は早いのに乗っちゃうと遅く感じるね。勇吾、これ高くまで上がるのかな?」 オレが言うと勇吾はニコニコして高くまで上がるって言った。 携帯を取り出してカメラを勇吾に向ける。 「何なんだよ…さっきから。」 「こう言うのを撮っておくんだよ。楓みたいに楽しそうなやつを残して、誰かに見せるの。」 オレは楓と彼氏がクリスマスをロンドンで過ごして沢山可愛い写真を撮って見せてくれたことを勇吾に言った。 「へぇ、あいつロンドンに来てたんだ~。シロは何で来なかったの?約束したのに、何で来なかったの?」 オレの顔を見て少し嫌味っぽく笑いながら聞いてきた。 あぁ…確かに、踊れるようになったら遊びに行くって空港で言ったんだよな… 「仕事があるし、パスポートないし、お金がないから。知ってるでしょ?オレは貧乏なの。」 オレがそう言うと、勇吾はオレの隣に移動してドカッと座る。ゴンドラの中がグラッと揺れた。 「でも、家は買ったんでしょ?」 …勇吾は本当に赤ちゃんだ… オレは勇吾を見て言った。 「勇吾…何が言いたいの?何か…やだよ。オレだってお前に会いたかったのに…何で疑うの?お前みたいに財力も行動力もある奴は会いたいってなったら行動に移せるのかもしれないけど、オレには無理だよ。でも、お前の言った事守ってきた。毎日欠かさず体を動かしてきた。おかげでまた踊れるようになったし、お前とまた踊りたいって思ってるから頑張ってやってたんだよ?やめてよ…そんな風に穿って探るの…勇吾にも良くないよ…」 だからオレの事、殺したくなるんだよ… だから悲しくて絵も飾れないんだよ… オレは勇吾の頬を撫でてそう言うとキスした。 「オレが桜二の事言うのがやなんだろ?じゃあもう言わない。お前だけ見てて欲しいんだろ?じゃあそうする。何でか分かる?」 オレが優しく聞くと勇吾は悲しい顔をして目を潤ませる。 「シロ…俺、もうお前がいないとダメなんだ」 涙を伝わせて泣くんだ…こうやって悲しそうにしてさ…昨日もそうだ…その前もそう… 「オレはお前の事大好きだよ?だからお前の希望に添いたいよ。だから…もう泣くなよ…勇吾。」 何でだろう…こんなに大事なのに勇吾はオレの1番に拘るんだ。 だから苦しいのに… 「シロ…お前を独り占めしたい…!!」 …うん、そうだよな。 「今、そうしてるじゃん…」 オレを抱きしめて苦しそうにシクシク泣く。 向こうでも、こうしてたのかな…可哀想だ。 どうしたら良いんだろう…勇吾、分かんないよ。 「ほら、1番上まで来た!」 オレは泣きべそをかく勇吾の顔を上げて外に向けると笑って言った。 全然怖くない乗り物だ…こんなのもあるんだな。 「シロ…ラブホに行ってセックスしよう…」 オレの顔を見て鼻をすすりながら勇吾が言う。 「良いよ」 オレはそう言って勇吾にキスした。 もう明日には帰っちゃうんだよね… 悲しいな…勇吾 「わぁ勇吾…ジェットバスがあるぞ!」 車のまま入れるラブホテルは便利だな。 オレはまだ乗りたいジェットコースターがあったからそれに乗ってから勇吾と遊園地を後にした。 そして、そのまま勇吾の希望通り富士山近くのラブホにやってきた。 設備を見て遊ぶオレとは対照的にズドーンと沈んだ美しの君…。 「勇吾…面白いもの見せてやるよ!」 オレはそう言って室内のライティングを暗くし、間接照明をピンクにしてジェットバスの照明をつけてベッドを回した。そして猫のトレーナーを脱いでTシャツになり、ダメージジーンズを脱いでパンツになった。 そのまま四つん這いになって膝立ちしてうっふんポーズをした。 勇吾はオレの乗る回るベッドに飛び乗ってオレを押し倒す。 Tシャツの中に手を滑らせて体を弄りオレに熱いキスをする。オレは勇吾の上着を脱がせてシャツのボタンを外した。 「勇ちゃん…勇ちゃんと…セックスしたいお…」 オレが言うと悲しそうに笑ってまたキスする。 勇吾の股間を弄る。もうガン勃ちしていて大変だ…! オレはズボンのボタンを開けてチャックを下げた。 ズボンをズラしてモノを出してやり手で扱いた。 「はぁはぁ…シロ…口で…口でしてよ…」 オレは体を起こして勇吾のズボンとパンツを脱がすとガン勃ちするモノを下から舐め上げて口の中に入れていった。 「あっ…!シロ…シロ…!可愛い…好きだ…」 こんなに大きくして…はち切れそうになって…違うやつでも抱けば良いのに…ずっとしないで我慢してたの…? 可哀想だ… オレは口の中でビクつく勇吾のモノを舌で優しく舐めてあげる。 偉いな…お前我慢したんだな… 「はぁはぁ…っ!あっああ…!シロ…シロ…!!顔見せて…オレに顔見せて…!!んっはぁ…!!」 オレは勇吾に見えるように髪を分けてトロけた瞳で彼を見た。目が合って…ドクンと口の中のモノが暴れてオレの口の中に精液を吐き出していく。 量が多すぎて口から溢れて咽せる。 「あぁ…出して…ほら汚いから、シロ…」 咽せて咳き込むオレの口に手を入れて精液を掻き出すから、口からドロドロと白い液が流れて垂れる。 ティッシュで綺麗に拭いてオレの口にキスする。 気の済むまで熱くて痺れるキスをして口を離す。 うっとりとオレを見てやっと微笑む。 オレはその美しい微笑みにクラッとして勇吾の頬を撫でる。 「勇吾…綺麗……」 「あぁ…シロ…もう離れたくないよ…もうダメだ…一緒に来てよ…シロ…俺と一緒に来てよ…」 「勇吾…早く抱いてよ…愛してよ…」 オレは勇吾の体を引き寄せて寝転がると自分のモノを扱いて腰を揺らした。 「勇吾のおちんちん…シロに挿れてよ…ねぇ」 早く気持ち良くして欲しい… オレは勇吾のモノに自分のモノを擦り付けていやらしく腰を動かした。 「シロ…!!」 オレの腰の下に膝を入れて腰を浮かせると、勇吾はオレの勃ったモノを手で撫でて掴み、ゆっくりと扱き始める。オレは気持ち良くなって腰が動いてしまう…。反対の手でオレの中に指を入れて中を広げながら刺激する。 頭がクラクラして快感に溺れる。 「あっああ…勇吾…気持ちいい!!あっあっ!勇吾!んん…はぁはぁ…あっ…あぁ…欲しいよ…勇ちゃんのおちんちん…シロに挿れてよ…ねぇ」 耐え切れなくなって、オレは体を起こすと勇吾にいやらしくキスしてあいつのモノを扱いた。 自分の穴に充てがって顔を肩に置き、擦り付けながらおねだりする。 「ゆうちゃぁん…早く…はやく挿れてよぉ…」 勇吾はオレの中にそのままモノを押し込んで挿入すると、背中を抱きしめてオレの顔中にキスして囁く。 「お前って本当やばい…可愛すぎる…何なんだよ…一体…シロ…シロ…」 オレの腰を掴んでゆっくりと腰を動かしながら喘ぐオレにキスする。 甘くてすごくエロくてきもちいい… 「あぁっ…ん…ゆうちゃぁん…きもちぃ…はぁはぁ…あっああん…きもちぃよ…はぁはぁ…んっ…」 オレのモノからトロトロと液が溢れて勇吾と繋がる部分を濡らしていく… 自分を支える腕がガクガク震えるから、勇吾の首にしがみついて頭を肩に埋めて喘ぐ… 勇吾はオレの腰と背中…頭に腕を回して抱きしめると、息を荒くしながらオレを愛してくれた。 「シロ…愛してる…お前が欲しい…」 「勇ちゃん…勇ちゃん、きもちぃ…あぁ、んっ…はぁはぁ…あっああ…んっ…」 体を仰け反らせて天井を仰ぐ…もう気持ち良くてイキそう…我慢できない…!! 「あっああ!だめぇ!イッちゃう!!勇吾!あっあああん!!あっあっ…ん…はぁはぁ…」 オレが腰を震わせてイクと、勇吾がオレの中で硬くなって暴れてイッた。ドクドクと溢れた精液がオレの穴から漏れて下に滴る。 体をベッドに仰向けにして快感の余韻を感じながら息を整える。 足で勇吾の腹を撫でると、オレの足の間に入ってオレのモノを下からレロレロと舐める。 「勇吾…まって…まだ気持ちいいから…まって…」 トロけて言うと、可愛い…と呟いてオレのモノを口に咥え込み舌で舐めた。 「はぁあっ!勇吾…あっああ…んん…らめぇ…あっあっ…!!きもちいい…ああん!勇吾!」 快感が一気に下から巡って体中に満ちてくる。腰が浮いて背中が反る。髪の毛を掴んで持ってかれそうな快感に悶える。オレの腰をガッチリとホールドして離さないから快感が一瞬たりとも止まない。 ……おかしくなりそう…!! 体を起こし勇吾の肩を押して足でシーツを掻く。 「勇吾…!!らめぇ!!きもちいい!あっああ!ああっ!!だめぇ!だめなの!やだぁ!あっああ!イッちゃう!!あっああ…!!勇吾!勇吾!」 どんどん強くなる快感に潰される。オレはベッドに仰向けに倒れて体を捩り枕に顔を埋める。 体がビクビク震えて頭の毛が逆立つ。 「あっあああ!!勇吾!!あっあっああああ!!…あっ、はぁはぁ…はぁはぁ…あぁ…やらぁ…」 身体中がブルルと震えてあっという間にイッてしまった…。 その体制のまま勇吾がまたオレの中に入ってきて、腰をねっとりと動かし始める。 「や、やらぁ!勇吾…だめぇ待って…まってぇ!はぁはぁ…あぁあん!あっあっあっ!」 勇吾はオレのモノを手の甲で撫でながら腰をゆるく動かして様子を見るみたいに加減する。 オレは長く弄ばれる気がして勇吾の手を叩いた。 「シロこれ好きじゃん…何で嫌がるの?ふふ、恥ずかしいの?ずっと気持ちいいの…恥ずかしいの?」 そう言ってオレの脇腹から背中…お尻の方に指を滑らせて鳥肌を立てていく。 「ほらぁ、あぁ…締まる…気持ちいい。シロの中って素直だな…気持ちいいとすぐ締まってもっともっとって言ってくるよ?ねぇ、今すっごい気持ちいいんだろ?」 気持ちいい…!気持ち良くて…体がおかしくなりそうだ…横に寝転がるオレの足の間に膝を立てて半バックで揺すられる。もっと奥まできたら…もっと強く擦られたら…もっと早く動いたら…すぐイキそうなくらいのギリギリを勇吾がずっとキープしてる。 力加減の巧さはこういう事にも役に立つの?それともお前が桜二以上のテクニシャンなの? 早くイキたいのともっと続きていたいのの板挟みにあって悶えるしかない。 「あっああ…あ…んん…はぁはぁ…勇吾…はぁん…あ…ああ…きもちぃ…はぁはぁ…きもちぃよ…」 シーツを掴む手首で桜二のブレスレットが揺れる。喘ぎっぱなしの口からよだれが垂れてシーツを濡らす。顔が熱い…体が熱い…意識が飛んじゃいそうなくらい気持ちいい!! 「あっあっああ!!勇吾…イキたい…ねぇ…も、イカせてよ…はぁはぁ…あっああ!!きもちいから…も、だめぇ…イキたいの…。勇吾…イカせてよ…」 懇願するようにオレの腰を掴む勇吾の手を握って掴む。 勇吾はその腕を掴み上げてオレの体を反らすとまた違う角度にゆるく腰を動かし出す。 やばい…やばいやばい…本当におかしくなる! 「やぁだぁ…あああ…はぁああん…勇吾!勇吾!だめぇ!あっああ…やだぁ…あっあっあ…んん!」 勇吾は思いの丈をぶつけるみたいにオレを弄んで楽しむ。 限界突破させたいの?もうオレのモノはさっきからどっちの液か分からないドロドロを吐き出してるのに… オレの携帯がブルルブルルとコートの中で震える音がした…多分、桜二からだ… 「桜ちゃんに気持ちいいって教えてあげる?勇ちゃんの方が気持ちいいって教えてあげたら?ねぇ、シロ…俺の方がお前を悦ばせるの上手だよ?そう思わない?」 勇吾がオレの体に覆いかぶさって顔を覗いて聞いてくるけど、オレはそれどころじゃない… 「はぁはぁ…んっ…シロかわいいな…気持ち良すぎて…口開きっぱなしじゃん……あぁ、やばい…見たらイキそうになった…やばいやばい…」 そう言って勇吾はまた体を起こしてゆるく腰を動かす。 「も、やらぁ…勇吾…!もぅやらの…!イカせてよ…ゆうご…はぁはぁ…ゆうご…あぁあ…ん」 目が潤んで涙が溢れてくる。気持ち良くって泣くことなんてあるの…?こんなの続けてたら最終的には気持ち良くて歌い始めるかもしれない… 「ゆうちゃぁん…きもちぃよぉ…もっと強くしてよぉ…ゆうちゃん…もっと…もっと激しくしてぇ…あっきもちい…もっと…ねぇ、ゆうちゃぁん!」 オレはこの永遠の快感から逃れるために最善を尽くす決意をした!彼は特に甘ったるいのが好きだから、体を捩って彼の体に触れて指で撫でて甘え、出来るだけ目を合わせて甘えて喘ぐ事に尽力した! ゆるく動かしつつも、オレの挑発に乗って強く動かし始めた勇吾の腰が、ピタリと止まった。 はて?と勇吾の顔を見ると、オレを見下ろして悪ガキみたいにニヤけて笑う。 「ふはは、シロ!こら!いけない子だなぁ…お前は本当に…こういう頭は冴えてんだよな…悪くないよ?俺、お前のそういう所が大好きだから…でもさ、今、勇ちゃんが一生懸命イかないように全身全霊で愛してんだからさ…大人しくよだれ垂らして喘いでろよ…な?」 バレた… オレは目を潤ませて勇吾の顔を見て懇願した。 「やだ、勇吾…もうイキたいの…オレもうイキたいの…頭おかしくなっちゃうの…だから早くイカせてよ…」 オレがそう言うと、勇吾は嬉しそうに微笑んで腰をまた動かし始めて言った。 「おかしくなってよ…それまで止めない。」 やだよ…アヘ顔とかしたくないよ…漏らしたらどうすんだよ…もうやだよ… オレのモノはイッてるのかイッてないのかも分かんないくらいずっとビクビクしてるのにっ!! 酷い!! 仰向けにされて勇吾が覆いかぶさってオレにキスする。体が密着してビクビクしたままのオレのモノを体で挟む。 もう何時間この快感が続いてる…拷問だ… キスして絡めて吸われる舌が気持ち良くて頭がトロける。勇吾が腰を動かすたびに勇吾に押さえつけられて恋人つなぎした手に力が入って彼の手の甲に爪が食い込む。 「かわいい…シロ…愛してる。俺のシロ…」 頭が真っ白になって目も開けられない… 「これは?」 そう言って腰を強く動かして、オレの体が跳ねるのを楽しそうに見る。 悪趣味だ! 「こんな感じは好き?」 またそう言うと同じように反応を見てクスクス笑う。 「はぁはぁ…やだぁ…も、やだぁ……」 オレが泣き出して怒ると、勇吾はもっとオレに意地悪する。 「シロ…もう何回イッちゃったの?お前の尻の下グチョグチョだよ?かわいいね…そんなに勇ちゃんのおちんちん、美味しいの?今もこんなによだれを垂らして喜んでるよ?かわいい…シロ。」 「やだぁ!ばか!ばか!」 怒って暴れると腰を動かして喘がされる。 「あっああ…ああ…らめ…あっあっ…きもちい…」 腰が震えて足の先がプルプルする。 勇吾はオレの首に顔を埋めて唇で食むように愛撫する。その都度体が跳ねて大きく喘ぐ… 「シロ!かわいい…!たまんない…」 またキスされて舌を執拗に絡められる。 あ…今イケるかも… そう思った瞬間、キスしたままねっとりと奥まで腰を動かし始めてオレはあっと言う間にイッた。 「あっあっああ!勇吾!!はぁああん!!きもちい!!あっああああ!!」 イッたあとなのに快感が引かないでどんどん押し寄せてくる。 「あっああああん!!やだぁ!やだあ!あっあっん!やぁだ!勇吾!ばか!ばか!」 腰をしつこく動かしてラッシュのように何回もイカせる…! オレは勇吾にムカついて手を出すけど、あっという間に掴まれて押さえつけられイカされる! 「やだぁ!もうやだぁ!あっあっあああ!!」 「ほら、シロもっとイッて!ゆうちゃんもイクから一緒にイくよ?」 「だめぇ!やだぁ!あっ!ああっああん!!」 オレの中で勇吾のモノがドクドク精液を吐き出して、やっと…やっと終わった…… 「怒んなよ…シロ、めちゃくちゃ可愛かったぞ?」 「触んないで!」 オレはジェットバスのお湯を溜めてる間、シャワーで体を洗ってドロドロに汚れた下半身を半泣きで洗った。 何でこんな酷い目に合うんだ! 「ほら、シロ勇ちゃんがやってやるから」 「やだ!触んな!」 「怒んなって…悪かったよ、やりすぎた」 やり過ぎなんてもんじゃない!こんなの愛を通り越して憎しみに変わってる! やだって何回も言ったのに…頭にくる! 勇吾はオレが嫌がるのも無視してオレの下半身を熱心に洗う。 「勇吾なんて…勇吾なんて…嫌いだぁ!」 オレがそう言ってシクシク泣くと、慌てて抱きしめて謝ってくる。 「悪かった。ごめん、シロ…ごめん。泣かないで、ごめん…本当にごめん…」 「やだって言ったのに…!あんなにいっぱいイカされて半分おかしくなっちゃっててやだったぁ!ばか!ばか!ばか!」 オレは尻を熱心に洗う勇吾の背中をバシバシ叩いて怒った。 「ほら壁に手つけて…勇ちゃんいっぱい出したから…ちゃんと綺麗にしないと…」 背中を赤くさせて勇吾は黙々とオレの中の精液を掻き出してる。 「勇ちゃん…嫌い…」 「ごめん、シロ」 壁に手をついて突き出した尻の中を弄りながらオレの腰にキスして愛撫する。 体がビクンと反応してしまうのがムカつく! 「やめて…舐めないで…!」 「かわいんだもん…」 ジェットバスにお湯が溜まった音がした。 「あ!」 オレは入浴剤を片手に湯船に入りジェットバスのスイッチを押した。 「いつ、それ入れるの?」 「オレには経験値があんだよ?入れてからスイッチを押すと顔が泡だらけになる事は経験済みなんだ!だからスイッチを入れた状態で、少しずつ入れる実験をしてるんだ!」 オレはそう言って手に持った入浴剤を少しずつ湯船に入れていった。 「ほら!見てみて!座ってるのに顔に泡が付かないよ?凄くない?」 「ばかだな…シロ。泡の少ない入浴剤にすれば良いだけじゃん…」 そう言いながら勇吾がジェットバスに入ってくるからオレは怒って言った! 「勇吾は嫌いだから入って来ないで!」 「何でだよ!勇ちゃん大好きだろ?」 「大好きだったけど嫌いになった!」 そう言って顔を背けるオレの隣に座ると、勇吾が大きな泡の塊を作ってオレの頭に乗せた。 「やだ!」 オレは頭を振って泡を落とした。 「あーあ、シロがへそ曲げちゃった…どうしたら許してくれるの?ん?シロちゃん、勇ちゃんを許してよ!」 そう言ってオレの背中にハートを描いてごめんね?ごめんね?とずっと言ってくるから…オレは勇吾を許してやった…。 「もう次あれしたら許さないからなっ!」 「うん、仲直りのチューして?」 仕方ない… オレは勇吾の方を向いて顔を近づけると、勇吾はオレの腰を掴んで自分の上に跨がせた。 「これが良い」 あぁそうかい… オレは勇吾の肩に掴まって見上げてくるあいつの顔に口を近づけて行きキスした。 腰に巻き付けた腕にグッと力が入ってオレを抱きしめる。勇吾のモノとオレのがあたって変な気分になる。 「勇吾…せっかくあげたんだから絵飾ってよ。」 オレは勇吾の頬に泡をつけながら言った。 優しい笑顔でオレを見ながら、分かった。と言って変な顔をするからオレも変な顔をしてやった。 「あはは…シロ、もっと変な顔して?」 「お前がしたらしてやるよ。」 しばらく変顔合戦になり、オレは負けた。 風呂から上がり、シャワーを浴びて下着を着る。 オレの猫のトレーナーを勇吾が見てるから勇吾に貸してあげた。代わりにオレが勇吾の着ていたシャツを着てズボンを履いた。 「勇吾、お腹すいた…ご飯食べに行こう。」 オレはそう言ってコートを持つとソファに座って携帯を見てる勇吾の側に行って言った。 「ん?分かった。」 そう言って立ち上がる勇吾の手元の携帯には朝の富士山の写真が写ってた。 「それ、気に入ったの?」 先に行く勇吾の背中に向かってそう言うと、勇吾が振り返ってもっと写真撮っても良いよ、と言った。 「もう夜だし…良いって言うの、遅いし…」 オレはそう言って勇吾の後を追いかけて部屋を出た。 「あ…桜二、ご飯食べてから帰るね…うん…あ、もう帰るよ?…うん…分かった…ん?…えぇ…ん~分かんない。…ん…分かった…ごめん~。…ん?ふふ…え?ふふふ!あはは…もう切るから!」 依冬と初詣に行ったと聞いて吹き出しちゃった…仲良し兄弟だ…! 時刻は20:00。辺りは真っ暗で高速は程々に車の流れがあった。 「桜ちゃん…怒ってなかった?」 勇吾が聞いてくるから大丈夫と伝えた。 多少苛ついてたけど、それはさっきオレが電話に出なかったからだ…。ちゃんと連絡すれば桜二は怒らない。 「お腹すいたな…お店どこもやってなかったね…勇吾…お腹すいたね。」 そう言ってオレは、朝買ったお菓子を勇吾の口にひとつ入れた。 「桜二がお雑煮作ったって。家に帰ろうよ。」 丸いお餅の雑煮…今朝レシピが広げてあるのを見たんだ…美味しそうだったな…桜二に会いたいな… 「やだ~!このままシロを連れ去る~!」 また始まった…。 オレがいけないのか…桜二の話をしたから…。 「勇吾、ロンドンで一番好きな場所はどこ?」 「ん~、近所のパブ」 パブ!楓に聞いたぞ!お酒を飲む場所だ! 「パブって知ってる。お酒を飲むところだよ?」 オレが得意げに言うと勇吾が笑った。 「じゃあ、シロがもしロンドンに来たら行きたいところはどこ?」 どこかな…ロンドンがどこかよく分からない。 「ん…勇吾の家。」 とりあえず知ってる場所を言った。 笑いながら勇吾がオレの頭を撫でる。 「おいで、シロ。うちにおいで。お前が遊びに来たらあちこち連れてってやるよ。そんでいっぱい写真撮ろうな…」 「うん、キラキラしたやつ、撮ってみたい。」 楓みたいな楽しそうなやつ。 ずいぶん長い間高速に乗って、やっと降りて山奥に来た。山奥?六本木ヒルズじゃない。 「勇吾、ここどこ?」 「ん?長野県」 オレは本当に連れ去られた…

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