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(02) オレと先輩の生活
オレは、宮川 和希 。
仕事は、輸入商材を専門に扱う卸売業。
職位は主任で、同期の中では早い方。
自分でも波に乗っているなぁ、っとつい調子に乗り気味の25歳独身。
さて、独身、とは言ったが、実はもう結婚しているも同然。
実は最愛の人と同棲中なのだ。
お相手は、オレの大大大好きな先輩。
名前は、篠原 春信 。
我が社の屋台骨を支える営業のエリートであり、最近見事に課長に昇格したオレの直属の上司。
大柄で背が高く、精悍な面持ちに涼しげな表情。
まさに絵に描いたようないい男。
そんなオレと先輩は、いわば職場恋愛。
オレの熱烈なアタックで付き合う事に成功し、念願の同棲生活で毎日ラブラブな甘い生活を送っている。
職場では、当然結婚したい男ナンバーワンなのだが、密かにオレが先輩の心を射止めてしまっているわけで、独身の女性社員達には大変申し訳ないが諦めてもらうしかない。
と、ちょっと上から目線で優越感に浸るオレ。
さて、そんなオレと先輩の物語だが、週末を前にオフィスに残っていた先輩を欲望の赴くままに襲ってしまった所から始まるのだった。
オレと先輩は、しばらくの間寄り添いながら窓の外を眺めていた。
エッチの後の安らかで幸せを感じる時間。
オレは名残り惜しげに結んでいた手を離した。
「それじゃあ、先輩。先に帰りますね」
「ああ、気を付けて帰ろよ、和希」
オレは先輩の唇にキスをして社を後にした。
先輩は、明日から出張なのだ。
で、出張の準備があるとの事でオレは邪魔にならないようにひと足早く家に帰る事にした。
今週末は連休なのに、何というタイミングの悪さ。
先方は、先輩の係長時代のお得意様で是非に先輩と交渉したいとのご指名。
そんなものは引き継いだ今の担当に任せればいいものだが、そこはさすが先輩。
『担当が変わったのなんてこっちの都合だからな。お客様は会社と取り引きをしたいのでは無い。あくまでも信頼のおける『人』と取り引きがしたいのだ。和希、よく覚えておけ、これが営業だ』
オレは先輩に言われた一言一言全てが頭に入っている。
だから、これは仕方がない事。
いやむしろ、営業職として喜ぶべき事なのだ。
それはよく分かっている。
よく分かっているのだが……。
しかし、わがままを言わせてもらえば、せっかく、どこか温泉にでも出かけて朝から晩までイチャイチャできるスペシャルホリデーのはずだったのだ。
オレは、前々から楽しみにしていたわけで、非常に残念で残念で仕方ない。
まぁ、そんな悔しい思いもあって、久し振りにオフィスであんなエッチな行為に及んでしまった訳でもあるのだが……。
オレは、家に着くと夕食の支度をささっと済ませ、風呂掃除に取り掛かった。
「ふんふんふん……」
オレはご機嫌でスポンジを走らせる。
出張の事はともかく、先輩の顔を思い浮かべるだけで自然とテンションが上がってくる。
先輩とは付き合い始めてかれこれ1年は経つと言うのに、オレの先輩への愛は冷める事を知らない。
むしろ、日に日にその熱さを増して行く。
特に、一緒に暮らし始めてからは新婚さながらの熱愛っぷりなのだ。
オレが絶好調に鼻歌を歌っていると、ミユさんの声が耳に入った。
「楽しそうですね、和希さん」
オレは振り向きもせずに答えた。
「そう?」
どうせ、風呂場の入り口でしゃがみ込み頬杖でもついてオレを眺めているのだろう。
いつもの事だ。
ミユさんは言った。
「さては会社でエッチして来ました? お兄ちゃんと」
ギク!
慌ててミユさんの方を見ると、ニヤニヤした笑顔があった。
セミロングの可愛らしい丸顔。
憎めない程の穏やかな表情で、小悪魔さながらオレの反応を愉しんでいる。
ミユさんは、先輩の最愛の妹であって、訳あって幽霊なのだけど、どうにもそんな風に見えない。
実態があって、生きているのと全く同じに見えるのだ。
そこら辺の街で見かける、高校を卒業したての十代の女の子そのものなのだ。
まったく、ミユさんは……。
オレは、思いっきり怖い顔をしてミユさんを睨んだ。
それを見たミユさんは、どっと笑う。
「図星だ! あははは」
くっ!
ミユさんは、こうやって平気で大人をからかうのだ。
全くもって生意気過ぎる。
先輩はあんなに優しくて上品なのに、ミユさんときたら容姿だけでなく性格からしても全くと言っていい程似ていない。
オレは悔しくて言い返す。
「ミユさん! 何てしゃがみ方してるのさ。パンツ見えてるよ!」
「いいのいいの。どうせ和希さん、あたしのパンツになんて興味ないでしょ?」
うっ!
ミユさんは、ほらほら、とわざとスカートを捲り色っぽい仕草で挑発する。
確かに、オレには女性に対する性欲というものは皆無である。
オレは、チッっと舌打ちするも、ここでミユさんのペース乗ってはダメだ、と思ってぐっと堪える。
今こそ大人の対応が大事。
オレは、諭す様に言った。
「……そりゃそうだけど……はしたないよ。ミユさん、女の子なんだからさ」
「もう! いいじゃない! なんか、和希さんてお兄ちゃんに似て来たんじゃない?」
ミユさんは、そう膨れっ面で言い返してきたのだが、オレは、先輩に似てきた、と言われて途端に嬉しくなった。
「えっ? ほんと? オレって先輩に似てきた? 嬉しい!」
「……いや、褒めてないから……」
ミユさんの呆れ顔を見たところで、玄関から声が聞こえた。
「ただいま、和希」
「あっ! 先輩!」
オレはミユさんに、また後で、とウインクすると一目散に玄関に向かった。
「はーい! 先輩、おかえりなさい! お風呂にします? ご飯にします? それともオレっすか!」
先輩は、靴を靴箱に戻す手を止めて大笑いした。
「あははは、和希、元気だな。じゃあ、まずは飯だ」
「ちぇっ、先輩の意地悪!」
オレは、いー! とした顔を作ったが直ぐに笑顔になって、先輩のカバンを受け取った。
そして、先輩の腕を持って早く早くとリビングへと急かした。
最近の夕食は、オレが力を入れているパスタ料理。
ソースのレパートリーを広げて、味と栄養バランスを両立させていこうと苦心しているのだが、これはこれでなかなか楽しい。
先輩の『美味しい!』の一言でやる気がもりもり出てくるし、その笑顔で幸せな気持ちになる。
まさに、奥さんを満足させる為に頑張る夫。
もちろん、奥さんというのは先輩の事で、その夫はオレ。
嬉し恥ずかし新婚生活である。
夕食後のルーティンは、ソファでくつろぎながら映画鑑賞。
もちろん、手はギュッと繋いで片時も離さない。
観る映画は、少し前の名作を引っ張り出して片っ端から見始めている。
そして名作といえば、ロマンチックなキスシーン。
当然の事ながら、そんなシーンが近づくと互いのムラムラが抑えきれずに映画そっちのけでキスを始める始末。
舌先でねっとりと絡ませるいやらしいキス。
そのまま、気分が盛り上がり、さぁ、お楽しみ、と先輩を押し倒した所で、
『お風呂が沸きました』
のアラームで、ハッとする二人。
で、照れ隠しに、お風呂に飛び込むも、やはりそのままエッチな気分は抑えられず、湯船の中で体を絡ませ合うのだ。
そうなると、そのままベッドへ直行コース。
という事で、今日もまぁ、だいだいいつもと同じこの流れでベッドにやってきた。
ベットに横たわる先輩。
先輩はオレより少し大柄。
筋肉質の体。
胸板も厚く、腹筋も割れ、太腿もぐっと盛り上がり、逞しい男の理想の体。
先輩はそれでいて、肌は色白ですべすべ。
お尻はもっちりと柔らかくて、揉み応え十分。
なんという美しい体。
オレはこの体を独占できると思うと、嬉しくて嬉しくて仕方がないのだ。
「先輩、好きです……」
オレは自分の体を先輩の体を覆うようにピッタリと合わせた。
互いの両の手のひらを合わせ、恋人結びでギュッと握る。
先輩の肌の温かさが伝わってくる。
チュッパ、チュッパと舌先で絡める官能的なキス。
「和希、俺もお前が好きだよ」
オレは分かっています、と無言で微笑んだ。
そして、オレは余す事なく先輩の体を貪り始める。
舌は、唇から首筋、乳首を攻めつつ、手はペニスをこねくり回し、そのままアナルを攻めていく。
くいっ、くいっっと指が2本挿ったところで、先輩はついに根を上げた。
「あっ、はぁはぁん……和希。挿れてくれ! 頼む、お前のを欲しいんだ! さぁ、早く!」
先輩の口に指を突っ込むと、先輩はレロレロと美味しそうにしゃぶった。
目をとろんとさせて純粋な幼な子のおねだりと同じ。
このギャップが堪らない。
オレは、胸をキュンキュンさせて、先輩の頬を撫でた。
「先輩、オレのもしゃぶって下さい」
オレは既に勃起してパンパンになったペニスを先輩の顔の前に差し出した。
先輩は、オレのペニスを目にすると、目をキラキラさせて、ご褒美のアイスを舐めるようにしゃぶり始めた。
今宵の先輩は、しなやかで洗練され、まるで上品な楽器。
オレの腰の振りに呼応し、繊細な幼女のようなか細い声喘ぎ声から、雄々しい野生の獣のような喘ぎ声まで、多彩に悦びを表現する。
それらは、心地よくオレの耳に入り、興奮が加速されオレのペニスをいきりたたせる。
そして、目に映るのは、背中を弓のようにしならせ、足の指先までピンとさせた快感に溺れた男の肢体。
熱い吐息を吐き、うっとりとした目でオレを見つめてくる。
全てに於いて完璧。
俺は奏者となり、先輩という肉体の楽器を心ゆくまで奏でるのだ。
先輩は何度目かの絶頂を迎えた。
先輩は息絶え絶えに、
「今日の和希はエッチだな……お前、溜まっているのか?」
なんて言うのもだから、
「だって、先輩と二晩もエッチ出来ないんですよ! せっかくの連休なのに!」
とオレは我慢していたものを吐き出すように言った。
先輩は困惑した顔をした。
「まぁ、仕方ないだろ? お得意様だし、指名してもらったのだから」
そうなのだ。
先輩の言う通り、仕方ない事。
先輩が悪い訳ではない。
でも、オレはやっぱりどうにも納得が出来ないのだ。
「オレ、我慢できないっすよ。先輩、オレ、出張に付いていっていいっすか?」
「ふふふ。和希、お前何を言い出すんだ? たった二晩じゃないか。それぐらい、我慢できるだろ?」
先輩は、子供を諭すようにオレの頭を撫でた。
オレは不服そうに上目遣いで先輩を見つめる。
「出来ないです……」
口を尖らせて言った。
先輩は、ぷっと笑う。
「仕方ない奴だな。じゃあ、今夜は好きなだけ俺を抱くと良い。それでいいか?」
オレは、渋々、コクリとうなづいた。
そして、すぐに先輩のお尻に飛びつく。
許可が出たのだからこっちのもの。
「な、和希……お前」
オレは先輩のお尻をもみくちゃに揉みながら、アナルへと舌を伸ばした。
「あっ……バカ、今、アナルは敏感になっているから……舐めるな……はぁあん……あっ、あぁん」
先輩のアナルは、オレの精子まみれでぐちょぐちょ状態。
両手でアナルを広げるとヒクヒクしながらいやらしくぱっくりと口を開けた。
中から、白い液が溢れて滴る。
オレは、舌を大きく出すと、その白い液ごとペロリと舐めた。
そして、舌をぐいぐいと中に突っ込ませていった。
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