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第42話 強引な情交②

 乳首に唇での愛撫を続けながら、右手は俊の体のラインを確かめるように下へと移動させ、やがて彼の敏感なそれを包み込んだ。 「やっ……」  途端に俊の体が大きくのけ反る。  桐谷は右手の中に握った彼のそれを激しく上下に擦りあげた。  乳首と下腹部のそれ、両方の敏感な部分への愛撫に、俊の口からこらえきれない喘ぎが零れる。  快感が大きすぎるのか、俊の体がピクンピクンと何度も大きく跳ね上がる。  瞬く間に俊は絶頂へと昇りつめていき、 「や……や……、あっ、ああっ……」  泣き声交じりの声とともに、桐谷の手の中へ愛液を放った。  過去に苦しみ、復讐の気持ちだけを糧に生きてきた俊は、自慰をする心の余裕さえなかったのだろう。  そんな彼にとって、桐谷が与えた快感は大きすぎたようで……。俊は放心状態で、息も絶え絶えという感じだった。  俊の呼吸が少しずつ落ち着いてくるのを見守りながら、桐谷は自分の右手の中指に俊の放った愛液をたっぷり絡める。  俊の後遺症が残る右脚を持ち上げ、そこにたくさんの口づけをしてから、彼の体の一番深い場所へと指を沈めて行った。  それまでぼんやりと意識を彷徨わせていた俊が、途端に拒絶の声を上げる。 「いっ……いたっ……、やだっ……、先輩……」 「俊……体から力抜いて……」  幼子をあやすように優しく囁きながら、桐谷はもう一本指を中に沈め、彼のそこを丁寧にほぐし、広げた。 「やだ……、やだっ……桐谷先輩っ……」  俊の大きな瞳から涙が零れ落ちる。  桐谷は彼の目元へそっとキスをして、尚も中を探り続けた。

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