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第43話 強引な情交③
やがて桐谷の二本の指が、俊の中のある場所を擦った瞬間、俊の体から一気に強張りが解けた。
俊は涙をいっぱいに溜めた瞳を大きく見開いている。
その瞳には確かに快感の色が見て取れた。桐谷は執拗にその場所を刺激し続ける。
「あっ……、やめ……ん……」
俊の声が甘く掠れる。
「……ここが俊のイイところなんだね」
「や……あ……ああ……、先輩……」
桐谷が彼のイイところを指で押したり、強く擦りあげたりを繰り返すと、俊の体がビクビクと震え始めた。
「あ……、先輩……桐谷先輩……」
淫らで艶めかしい声をあげ、俊の体が大きくしなる。
……もっと感じて、俊。他のなにも考えられないくらいに、オレに狂って。
俊の瞳が快感に潤み、体からはすっかり力が抜けきっている。
桐谷は彼の両手首を縛っているシャツを解いてやった。
縛られていた手首は赤くなっている。
「ごめんな……俊……」
桐谷は俊の手首にそっと唇を押し付けた。
俊は深い快楽の海に沈んでいて、半ば意識を失いかけている状態だった。
桐谷は俊の中から指を抜くと、彼の右脚を自分の肩にかけ、今まで指を沈めていた場所へ、今度は自らの勃起した雄をあてがう。
そして一気に半分くらいを俊の中へ挿入した。
「――――っ」
深い快楽から突然、苦痛へと落とされ、俊が声にならない悲鳴を上げた。
指で丁寧にほぐしたとはいえ、桐谷の雄はあまりにも固くて大きい。
俊の体は再び強張り、無意識にだろう両手を突っ張って、桐谷の体を押し返そうとしてくる。それを封じ込め、強引に体を進め、自らの雄をすべて彼の中へとおさめた。
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