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②
「はっ、何言ってやがる。二度とその手には引っかかんねぇ」
「まぁ、いいけど〜、ちょっとメタボチックな40後半の眼鏡掛けたおっさんが、腕なんか組んじゃったりなんかして斜め45度辺りから、ネギシさんに熱い視線を寄越してるけどね」
「店長!」
ヤバイ
襟は離してやろう
でもって、声のボリュームも下げてやろう
「さらにあのレコードからも手を引いてくれたら嬉しいんだけど~」
「誰が!あれはな、俺が先に見つけたんだよ。それを横取りしやがって、もうぜってー逃がさねぇからな」
「はぁ~、重い‥‥重過ぎる愛は嫌われるよ。尊重し合ってこそ人と人は円滑に事をなす、独りよがりはいつかその人自身孤独に陥る…って俺イイ事言った〜流石オレ!天才オレ!カッコイ~」
「~って、どこ行こうとしてるんだよ!」
話しをしながら少しずつ距離をとろうとする奴の首根っこを掴む
「ウゲッ、あ、あーー長年患っている持病がね…ゴホゴホッ」
「持病?嘘つくな」
「ほらネギシさん、人を信じよ~よ。信じる者は救われる。実際今もヤバイぐらいに痛いし…」
「何の病気だよ?」
「肩コリ」
「お客様、グーパンチはいかがですか?」
肩こりで咳が出るかよッ
笑顔で血管が浮き出るほどもう一度拳を握りしめた
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