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第5話
少し疲れたから夕食まで寝ようと思い寝室を探しドアを開けると書斎だったり洋服が沢山ある部屋だったりと寝室を探すのにも苦労した。
俺はキングサイズのダブルベッドが置いてある部屋を見つけて入るとうつ伏せのままベッドへダイブし静かに目を閉じた。
物音一つ聞こえない静まり返った部屋。
俺の家とは大違いだ。
『あれ?』
静まり返った部屋から声が聞こえて来たかと思うとペタペタと足音が近づいて来て寝室のドアを開ける音がしたが俺はそのまま寝たふりをしていた。
「慎さん?寝てるんですか?」
翡翠?
まともに俺の名前なんて呼んだことがない翡翠が俺の名前を呼んでいる。
ギシッとベッドが音を立てて沈んだ。
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