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第8話
「翡翠、ずっと俺を好きでいてくれるか?」
「へっ?」
「寝てる時に好きだと言った気持ちは嘘じゃないよな翡翠。」
「聞いて・・・た・・・。」
明らかに動揺している声を出す翡翠。
「俺は、翡翠とこれからもずっと一緒いたいんだ。だから結婚のパーティーの前に応えて欲しい。翡翠、これからもずっと俺のそばにいて欲しい。」
「はい。」
翡翠は小さな声で俺の言ったことに応えてくれたが少しだけ涙声だった様な気がする。
この後の翡翠の言葉で俺は翡翠同様に恥ずかしくて翡翠の顔を見る事が出来なくなったからだ。
「慎さんからのプロポーズだ。嬉しい。」
そんな事を小さな声で言われて俺の胸に顔を擦りよせられたら堪らなくなって自分が言ったことが凄く恥ずかしくなった。
そして俺にもこんなに人を好きになれるのかと思わせてくれた翡翠。
大切にする。
だから俺の側から離れないでくれ翡翠。
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