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付き合ってるやつはみんな考える……か……。 ん?……ぁ、え、じゃあ、藏元も、……考えたりするのか? …………いやいやいや!! 藏元はついこの間までノンケだったんだ!そんな気あるわけ…………っ!……でももし、もし、小竹に方法の詳細を聞いてたら?男同士の方法をちゃんと覚えていたら? …………か、仮に、知っていたとしよう。 で、藏元はしたいと思うだろうか?そんな思いつきみたいに、好奇心だけでしたいと思えるだろうか? 藏元は冷静で、現実的だ。女子と付き合う時のような、同じレベルを求めはしない……と思うんだけど……。 つーか、求められても俺が分かんねえよ。 ぅ、上とか、下とか…………考えたことなかったし……!! ……あ。これが髙橋の悩みかっ。確かに超難問じゃねぇか。 ……じゃあ、藏元と付き合い始めた俺も、ちゃんと考えるべき事なのか? ……えー……と、見た目的に……き、綺麗だし……藏元が下?……そしたら、俺が色々しなきゃ……っておいっ!知識皆無だしっ!リードなんて絶対出来ない!!今さら小竹に聞くわけにもいかないしっ! 「……ーい、おーいっ!な・り・さ・きっ!」 「っ!なにっ!?」 「何って……顔真っ赤にして考え込んで、こっちが何だよ?」 「まっ……べ、つに……」 「……へぇえ?なになにぃ?どんな妄想してたんだよぉ?」 ニヤニヤと悪い笑みを浮かべる髙橋は俺の考え事を聞き出す気満々だ。男子高校生らしい、低俗で下らない会話。 「成崎も好きな子いるのかっ?」 「俺の事はいいって!」 「なんでだよー!この際せっかくだから語ろうぜぇ!」 「うっさい!語ることなんてないっ!」 「顔真っ赤なくせにっ」 「っ!!!」 まだ赤いのかよ俺!?冷めろ熱っ!! 今の状態では到底髙橋に勝てそうになくて、どうにか逃げ道を探す。そこへ、救済のようにインターフォンが鳴り響いた。 「あっ、だ、誰か来ましたのでちょっと行ってきますっ」 「逃げんなーっ」 爆笑しながら俺を見送る髙橋に心のなかで思う。 戻ってきたら覚えてろよっ、絶対論破してやるっ!でもまずは来客者に感謝っ!! と安堵したのも束の間だった。 「はーい」 ドアを開け、外にいるであろう来客者を迎える。 「あ、いたよ」 「来てみるもんだね。ね?藏元くん」 「くっ、藏っ…………!!!?」 そこに立っていたのは例のサッカー部員ふたりと、とんでもなく間の悪い藏元だった。 「押しかけるつもりはなかったんだけど……部屋にいるなんて珍しいね成崎」 先程までの俺のことなんて知る由もない藏元は、爽やかに、美しく、眩しすぎる笑顔を向けてきた。 「ぁ、……え……藏、元……っ」 「?……成崎?」 「……ねぇ。俺たちの事は無視かよ?」 「だよね」 サッカー部員ふたりが文句を溢しているが知ったことか。俺は今、罪悪感でいっぱいいっぱいだ。 「……成崎、大丈夫?顔赤いけど……?」 「!!!?はっ!?」 咄嗟に両頬をビンタする勢いで隠す。これには3人全員が驚いて目を見開いた。 「なな、なんでも……」 「無いわけ無いだろ、そんなリアクション」 「……まさか、君、久道くんと、」 「……成崎、部屋に誰かいるの?」 「……へ……?」 3人の顔が真剣そのものだ。なんだか、変な誤解をされている気がする。 「あっ、ち、違っ」 そして事態は更に面倒な方向へと転がっていく。 しどろもどろな口調で否定しようとしていたら後ろから肩組みされて、現れたそいつに引き寄せられた。 「なんだっ、皆かよ!」 「久道くんっ」 目が、3人の目が、とんでもなく怖いっ

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