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第21話
「ありがとう、これで心置きなく先に進む事が出来るよ」
『フレンドになってればオンラインで一緒に出来るから……申請してもいい?』
「いいよ。よくわからないからやってもらってもいい?」
『わかった』
ゲーム機を2台交互に操作してフレンド完了っと……
「飲み物何がいい?」
『え?あっ俺が行くよ!』
「いいよ。色々やってもらってるし」
『そんな大した事してないから!』
朔夜先輩をパシらせる真似なんか出来ぬわ!
2人で俺が行く行く状態になり、結局一緒に行く事になった
暫く2人でオンラインゲームをした
朔夜先輩は本当にやり慣れてなくて、逆方向に行ったりせっかく2人で集めたアイテムも全部売っちゃったりボタン操作ミスで俺のアバターが崖から突き落とされたりと色々ハプニングもあったけど滅茶苦茶楽しかった
「そろそろ時間だね。出よっか」
『もうそんな時間??早っ』
帰る用意をし、忘れ物がないかチェックをしてから個室を出た
えっと、フロントは……
鞄の中を漁り財布を出した
「出口はこっちだよ。ほら」
『え?いやっ会計……』
「もう済んでるから大丈夫」
そう言って先輩は先に店の外へ出て行った
済んでる……って、えっ!?
訳がわからず慌てて先輩の跡を追った
『いくらだった!?』
「いいよ」
『や、そう言う訳にはいかないから!』
「ほらほら財布しまいなよ。まだ時間大丈夫?ご飯食べに行こっか」
『いやいやいや……あっ!じゃあ晩御飯は俺が出す!』
「俺は1人暮らしだから大丈夫だけど……晩御飯済ましてくるって親に連絡しといた方がいいよ」
『あっ俺も1人暮らしなんで全然大丈夫!何食べる?先輩の行きたい所で!』
「憂君も1人暮らしなんだね。……そうだなぁ……」
道ですれ違う女達が皆んな朔夜先輩を見る
この人本当目立つな
途中なんちゃら芸能事務所って奴が朔夜先輩に声を掛けていた
勿論俺に声は掛からない
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