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第71話

俺の胃が激しく胃もたれを起こしていたのに気を遣ってくれた先輩は優しい味のコンソメスープを作ってくれた うーん優しさが胃に沁みる 「胃薬?それとも頭痛薬?」 『胃薬で』 人生初の二日酔い ほほう、これがあのよく聞く二日酔いというモノなのか。なかなかしんどいな 「たった1本なのにね」 『うーん頭痛いぃぃ』 「まぁアルコール度数高めだったからそうなるか」 『先輩、薬ありがとう』 「どういたしまして」 薬を飲んでから暫くの間大人しくソファーに座ってテレビを見ながらボーッとした 『ふわぁああ〜……』 さっきから欠伸が止まらない 結構寝た気がするんだけどまだまだ寝足りない 「眠い?」 食事の後片付けを終わらせた先輩がリビングにやって来た 『ありがとう。俺、本当に何もしてなくて』 「気にしないで。寧ろ俺はやりたくてやってるから」 そう言いながら俺の隣に座った 『……』 何か昨日より距離が近いような…… 「昨日のアニメの続きでも観る?」 『観る!んで俺何のアニメ観てたっけ?』 「…………」 先輩がつけてくれたアニメは俺が超観たかったやつだった 続きからじゃなくてちゃんと始めからつけてくれるなんて嬉しいな だけど緊張しちゃって全く集中出来ない! 何?何でそんなに近いの? 肩が当たりそうなぐらい近いんだけど!ってか当たってるし! 座る場所あり過ぎるのに何で…… そうか、わかったぞ 俺は尻を浮かし人2人分ぐらい先輩と距離を取った 「ん?どうしてそんなに離れるの?」 『いや、その場所先輩が普段から座ってる特等席なのかなーって。そうとは知らず陣取っててごめん』 「……ふっふふ、何特等席って。ソファーにそんなのあるの?」 先輩がまた笑った あ、今の顔ちょっと可愛いかも 「はい戻って来なさい」 『や、別にこのままでもいいんじゃない?』 「憂は俺の事が嫌いなんだ……」 『わかったよもう!』 上手い具合に元の場所に戻された .

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