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第174話

何だかんだと全てのテストが終了した 後は結果待ち…… 長かった、本当に長かった 短期間だったけど人生でこんなにも勉強を頑張ったのは生まれて初めてだ 「やっと終わったな!」 『燃え尽きた……』 「たかが1年の1学期の期末テストで大袈裟なんだよ!この先まだ何回テストがあると思ってんだ」 『俺は今回のテストに全てを賭けたんだ』 「はー?」 颯太に呆れられた ふんっテスト返しでさぞかし驚くがいい 「お前明日バイト?」 『え?あーうん、バイトだけど』 「この間行けなかったし休みだったら釣り行くかなーって思ったんだけどバイトじゃ無理だな」 『勝哉さんは?』 「聞こうと思ったんだけどテスト終わった瞬間出てっちまったからさぁ。多分会長んとこ」 『あー……』 そう言えば尾澤会長テスト期間終わったら誰かに呼び出されてたんだっけ? 勝哉さん、慌てて阻止しに行ったんだな あんないかつい癖に尾澤会長にゾッコンじゃんか 『さてはお前この間言ってた……あれ?誰だっけ?こう?そうすけ君?その人目当てだろ?』 「浩介君!って違う違う!!そんなんじゃねえ!」 『絶対嘘だ』 「うっ……べ、別にいいし!1人で行くし!」 『どのみち行くのかよ』 「マイブームだからな!」 『ふーん、また今度タイミング合えば連れてってくれよ』 「お、おお!」 『じゃあまた来週な!』 「おー!」 そして颯太と別れ下駄箱へ向かった どうやら朔夜はまだ来てないようだ 靴を履き替えて壁に寄りかかったまましゃがみ込み朔夜を待った 何だろう、さっきから超体がだるいんだけど 「お待たせ」 少し経ってから朔夜が来た 「……大丈夫?」 『何が?』 「顔色良くないけど」 『そうか?それより今日どっか行くんだろ?何処行く?一旦着替えてそれから……』 「お出かけは中止」 『え?』 「帰るよ」 朔夜はそう言い、俺を立ち上がらせた 「やっぱり」 37度7分 「テスト終わって一気に気が抜けたか……知恵熱だね」 『マジか』 「頑張り過ぎて体壊してちゃ駄目だよね」 『ごめん』 「俺が色々言ったからそれがプレッシャーになっちゃったんだよね、取り敢えず横になろう」 服だけ着替え、朔夜んちのベッドで横にならせてもらった 「食欲は?」 『ない』 「わかった、買い出し行ってくるから寝てて」 『ん』 俺の頭を撫でた後、朔夜は車のキーを持って部屋から出て行った 『はぁ……』 知恵熱…… 俺、今年に入ってから体調崩し過ぎだろ どんだけ体弱いんだよ情けねぇ やっと…… やっとテスト期間が終わって憂といちゃいちゃラブラブ出来ると思ったのに 堪えて堪えて堪えまくったのに…… 仕方ないけどかなりショック過ぎる 「憂、帰ったよー」 荷物をカウンターテーブルの上に置いてから寝室へ向かった 「憂?」 『ん……』 暑かったのか布団を全部蹴飛ばし服を脱いだ憂がスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていた 「……」 裸…… 生殺しだ エアコンも効いてるし悪化しないよう布団を掛け直してからまた寝室を出た 夜までに熱が下がってくれたらいいんだけど そして、それから3時間後に憂が寝室から出てきた 『おはよう!』 「夕方だけどね。体調はどう?」 『うん!びっくりするぐらい元気!ちょっと体ダル重いけど』 「やっぱり頭の使い過ぎだったんだね」 『そうみたい。慣れない勉強ばっかしてたから……でももう今日から勉強しなくていいもんね!』 「うん」 良かった、やはりただの知恵熱だったみたいだ これからは余りプレッシャーをかけ過ぎないようにしないと駄目だな 今回のテストで良くわかったよ .

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