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第179話

そして朔夜んちに到着 自分んちじゃないのにズカズカと入り解答用紙だけを取り出して鞄をその辺に放り投げた 『はいテスト!!』 解答用紙をテーブルの上にバンッと出して朔夜を見た 「よし、どれどれ……」 鞄を降ろしソファーに座って朔夜が1枚1枚目を通して行く ドキドキドキドキ 「……うん、赤点なし!良く頑張ったね」 『おう!!』 朔夜が俺の頭を撫でた うんうんこれこれ 「本当に良く頑張ったね、全部50点以上は取れてるじゃない」 『そうだろー?いいやつなんか87点だったし!人生初の最高点!』 「偉い偉い」 『えへへ……』 俺の顔はずっとニヤけっぱなし 今までのテストは全部50点以下だったから…… 俺、本当に良く頑張ったよ 『因みに朔夜は!?朔夜はテストどーだった?』 「俺?」 『うん!』 「……見る?」 『見たい!』 俺が目を輝かせてそう言うと、朔夜は鞄から解答用紙を取り出して俺に渡してくれた 朔夜のテスト……一体何点なんだろ 『…………』 ほぼ全部90点以上、1番悪い点数でも85点だった 俺のあの喜びは一体…… 「はいもういいでしょ?」 『うん』 解答用紙を朔夜に返し1人で凹んだ 「憂が本当に頑張ってたの知ってるよ。だから約束通り憂の言う事ひとつ聞いてあげる」 『……本当?』 「うん」 『やった!』 「で、何して欲しい?」 『えっと……』 テスト勉強でそれどころではなかった俺はぶっちゃけ何も考えてなかった 俺の言う事か…… 「ん?」 『俺の言う事……』 「うん、何?」 『朔夜の浴衣姿が見たい』 「浴衣?」 『うん』 「別にいいけど……何で浴衣?」 『夏休みって確か花火大会あるだろ?一緒に行きたいなーなんて』 「そんな事……それは普通に一緒に行こうよ。だからさ、俺にして欲しい事は他にないの?」 『他?他か……』 「例えば甘ーいキスして欲しいとかいつも以上に触って欲しいとか体位を変えてしてみたいとかいつもと違う場所で」 『それ全部朔夜がやりたい事だろが!!』 「まぁね」 このドスケベほいほいめ!! 『あっじゃあさ、定番だけどマッサージしてよ』 「ホント定番だね」 『だってそれしか思いつかねーもん』 「そうなの?勿体無いなぁ〜もっと色々言えば良いのに」 『じゃあマッサージしてもらうんだけど、一切エロい事しないでね!本気でマッサージしてよ』 「ちっ」 今なんか舌打ちされたような気がしたけど空耳かな 「わかったよ」 『やったね!じゃあ風呂上がりに宜しく』 「風呂上がり?」 『うん、今日バイト休みだからそのまま泊まるよ。ほらっ着替えも持って来た!』 「嬉しい!!」 『ぐえっ』 キツく抱き締められた際首が若干締まった そして待ちに待った風呂上がり…… 『お手柔らかにお願いします』 「大丈夫、強くして欲しかったら言ってね」 『わかった』 うつ伏せに寝転がり、それから朔夜が上に跨って来た 「この体勢だけど肩もする?」 『うん、宜しく…………んっ!!』 朔夜の手が俺の両肩に触れた時、くすぐったくて体が跳ねた 『待っ……っ!』 「ん?」 『やめて!あひゃひゃひゃッッ!!』 「ちょっ!じっとしてよ」 『かっ肩っ!!肩はいい!!ぶっ!!ギブッ!!ギブギブギブッッ!ぶわっはっはっはっ!!もういいってば!!』 「笑い過ぎ」 『はぁ……はぁ……はぁぁ〜……』 かなり笑い疲れた 「じゃあ腰の方するよ」 『ん』 ぐっぐと俺の腰を親指で押していく朔夜 『あーそこそこ、超いい』 「ここ?」 『……ちょっと痛い』 「これぐらい?」 『んっ……気持ちいい』 「……」 『もうちょい下…………あっヤバっ』 「…………」 『んんっ朔夜そこっ気持ちいい……もっとして……っ』 「これで何もするなって本当に拷問だよね」 『……ん?』 拷問? ったく、何言ってんだか しかしどうして朔夜の息づかいが荒くなってるんだろう よくわかんないや .

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