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第182話

するといきなり抱き締められた 『朔夜?』 「ん、ヤキモチ」 『ええっ?』 またか 相手は名前も知らないただの客だぞ でも朔夜が嫉妬深いのは何となく知ってる 落ち着かせる為に俺はぎゅっと朔夜を抱き締め返し、朔夜の背中をポンポンと叩いた 『どうどう』 「何それ、俺馬じゃないし」 『じゃあ何て言えばいいの?』 「んー好き好き大好きーとか?」 『絶対嫌だ』 「ふふったまには言ってくれてもいいのに。毎日でも大歓迎」 クスクスと笑う朔夜を見て安心した 良かった、機嫌直ったみたい それから寝る時は超狭いけどシングル布団で一緒に寝た 早く布団もう一式買わなくちゃ 「おやすみのキスは?」 『え?』 「たまには憂からしてよ」 難題を突きつけられた 『や、無理……恥ずかしい』 「何言ってんの?もう何回俺とキスしてるの?」 『そんなのわかんねーよ』 「わからないぐらいしてるんだから大丈夫だよ」 『……じゃあ目つぶってよ』 「うん」 朔夜の頬に触れ顔を見つめた 本当に綺麗な顔してんな 肌も超綺麗だし…… 朔夜の顔を見れば見るほど徐々に自分の顔が熱くなって来て、出来ると思ったのにまたイモッてしまった 「…………まだ?」 『えっ!』 「もう待てないよ」 『んんっ!』 頭を引き寄せられ結局キスされた 『だからダメだってば!』 「隣は空室だから大丈夫だよ」 『明日も学校!この間連続でやった!』 「俺は毎日したい」 『無理っ』 「大丈夫、またゆっくりするから」 『だからそういう問題じゃない……あっ』 色々弄られ結局…… 朔夜は元気過ぎる 「おっすーってお前なんかげっそりしてねぇか?」 『え、そう?』 朝学校に行くと俺の顔を見た瞬間颯太がそう言ってきた 「昨日も朔夜先輩と?」 『ん、まぁな』 「何だよただのヤリ疲れかよ。はいはいラブラブでよろしいこった」 『うるせぇな』 「来週から夏休みだな!どうせお前はバイトか朔夜先輩とずっと居るんだろ?」 『んー多分、颯太は?』 「俺は補習と釣り三昧!」 『あー例の人目当て?』 「なっ!違うっての!マイブームマイブーム!」 バレバレだっての…… 「勝哉さんは夏休みどうするんだろうな?」 『さぁ?会長とじゃねーの?』 「でも生徒会って夏休み中も何かするんだろ?大変だよな」 『そうなの?』 「今年は川掃除のボランティアらしーぜ」 『へぇ……勝哉さんもついて行くのかな?』 「誰が行くかそんなもんッッ!!」 『ひゃっ!』 後ろから勝哉さんの怒鳴り声が聞こえた 「てめぇーら俺のいねぇ所でなに人の事言ってんだ?ああ?」 『別に何も言ってませんよっ』 「ほぉーー?……おらっ!」 『ぎゃっ!!!』 いきなりお尻をバシッと叩かれた 「ちょっ勝哉さんッ……くっ」 笑いを堪える颯太 「ま、待って勝哉さん。昨日そいつ……」 『ぐっ……っ』 「あー?んな力入れてねぇし。あ、もしかして掘られた後か?」 『ちょっ!掘られたとか言わないで下さいよ!』 「じゃあアナルセッ」 『わぁああああ!!!』 慌てて勝哉さんの口を両手で塞いだ そしたらそのまま捻りあげられた .

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