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第184話

朔夜が作ってくれていた晩飯は相変わらず超美味かった やっぱり飯は1人で食うより誰かと一緒に食べた方がより一層美味いよな 風呂も入ったし後は自由時間 学校がないから気にせず夜更かしも出来るね 「はい、飲み物置いとくね」 『うん、ありがとう』 朔夜とお揃いのマグカップ 自分で買っといて見るたび小っ恥ずかしいや 「……何してるの?」 『ゲーム!』 「本当に好きだね」 『うん!やっとレベル上がったからさ!この間朔夜に教えてもらった裏ダンジョンやっと入れて今やってんだよ』 「ふーん」 『そう言えば朔夜は最近ゲームやんないの?』 最近思っていた事をなんとなく聞いてみた 「んー俺は気が向いた時にするぐらいかな」 『そうなの?』 「うん、元々ゲームやんないしね」 『そうなんだ……じゃあ何であっちの森やろうと思ったの?』 「……それ言わす?」 『んん?』 画面から視線を外し朔夜を見た 「あの時は……とにかく憂と共通の話題が欲しかったんだ」 『えっ?』 「恥ずかしい事言わせないでよ」 『……』 朔夜の顔が赤面していた やっ散々恥ずかしい事普段から言ってるくせに ってか真っ赤になられたらなんかこっちまで恥ずかしくなって来たじゃんか でも滅多と見れない朔夜の赤面 可愛いな…… 照れまくる朔夜を見て俺の中の眠っていた男心に小さな火がついた 『朔夜……』 「ん?何?」 今なら出来る気がする 俺はそっと近付き、朔夜の唇にキスをした 「…………」 『……』 やばっ 『ご、ごめん!』 急激に恥ずかしくなり急いで離れようとしたらぎゅーっと抱き締められた 「……やば」 『えっ』 「俺、今かなり顔ヤバイ」 『……っ』 朔夜の鼓動を感じた 凄く早い…… 「憂は俺を驚かすのが得意なんだね」 『そうかな?』 「うん、本当好き過ぎて頭おかしくなる」 『言い過ぎだって』 「ううん、本当だよ」 『でも俺バカだよ?』 「バカ可愛いだね」 『何だよそれ』 朔夜の腕の中でクスクス笑った 「ベッド行く?」 『ん、別にいいけど』 「今夜も寝かさないからね」 『マジかよ』 甘い甘い夏休みはまだ始まったばかり 「好きだよ」 『だから恥ずかしいから何回も言わないで』 「言い足りない」 『もういいって』 「大好き」 『……ったく』 この時は本当に良かった まさかあんな事が起こるなんて…… .

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