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第194話

次の日、発言通り朔夜は携帯片手に何か調べたりどこかへ電話をかけていた その横でひっくり返ってゲームをポチポチとやっている呑気な俺 ……おっ!レアアイテム発見!よしよし 後は仲間のレベルをもう少し上げていい武器装備させてと 「はぁ……」 電話を切り終わった朔夜が深い溜息を吐いた 『どうしたの?』 「ん、憂の隣の部屋……もう次の入居者が決まってるんだって」 『マジで?早ぇーな』 「3週間後には入居予定なんだって。ショック過ぎる……今からこのアパートの大家んちに言って直接交渉してこようかな」 『やめろって!決まってるもんは決まってるんだから仕方ないだろ?諦めて』 「やっぱり憂が俺んちに住んで……」 『だから無理だってば!』 「ちっ」 携帯をクッションに向かって投げ俺の隣に朔夜も寝転がって来た 「今日は何がしたい?」 『今日?ゲー』 『ゲーム以外ね』 『ちっ』 「あっ舌打ちした」 『朔夜だってさっきしただろ』 「俺はいいんだよ」 『何だよそれ』 「……で、何がしたい?ゲーム以外で」 ゲーム以外か 難しいな……俺インドア派だし。別にこのままひっくり返ってテレビ見ながらぼーっとするだけでもいいんだけど 『逆に聞くけど朔夜は何かしたい事ないの?』 「俺?したい事と言ったらそりゃ勿論……」 『エロい事以外で!!!』 「ちっ」 『また舌打ちした!』 「んー……せっかくの夏休みだし海にでも行く?」 『海?』 「うん」 『泳ぐの?』 「そりゃそうでしょ」 つまり海水浴か でも俺泳ぐのあんまり得意じゃないしなぁ 『他は?』 「うーん……じゃあ映画は?」 『映画?今特に観たい映画ないしなぁ』 「じゃあプールは?」 『海と同じじゃん』 「水族館は?」 『夏休み中人多そう』 「買い物?」 『何か欲しい物あるの?』 「特には」 『俺も欲しいもんねーなぁ』 「憂は文句ばかりだね」 『えー?』 だってゴロゴロしときたいもん 「じゃあ俺んち行く?」 『朔夜んち?別にいいけど』 即答 お家大好きインドア派 「じゃあ今日は俺んちお泊まりだね」 『うん。じゃあ早速用意するな』 「うん」 俺んちから朔夜んちへ移動して来た かと言って結局ゴロゴロするんだけどね だけどやっぱり朔夜んちは綺麗で広いしいい匂いするし落ち着くなー…… 「よし、荷物も置いたし買い物行こう」 『買い物?さっき欲しいもんないとか言ってたじゃん』 「その買い物じゃなくて今日の晩御飯の調達だよ」 『ああ、そっちの買い物ね』 「行く?居る?」 『行く!』 何か軽めのお菓子欲しいし 「じゃあ行こっか。車ん中で今日何食べたいか考えててよ」 『わかった!』 そうして俺達はいつも行ってるスーパーへ食材調達へ向かったんだ .

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