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キスされちゃいましたけど?
「シェス?どうしたんだ?さっきから百面相?」
「・・・・・・別に何でもねぇ」
いや!何でもあるんだけどな!
誤解されたままクリスと付き合って、ずっと何も無かったからすっかり油断してた。で、でもまさか・・いきなりあんな風にアイツからキスされるなんて思いもしねぇだろ?
し、し、しかも・・あ、あんなディープなやつ!!
何でクリスあんなにキス上手いんだよ!
っつーか何で突然?
俺そんな素振り見せた覚えねぇけどな?
なんか勘違いさせたのか?・・・・いや、ない!
俺はケーキを美味しく食していただけだ!!
「クリスに何かされたのか?アイツも真面目な奴だから、そろそろ自分から動かないと悪いとか思ってそうだけど」
それだぁあああ!!ぜ、絶対それだアイツ!!
ど、どうしよう!やっぱり早めに誤解解いておけば良かった・・・アイツ変に真面目な所があるんだよ!俺が余りに動かないからきっと行動を起こしたに違いない!
明日も会う予定があるし、次こそは誤解を解こう!
そして真摯に謝って友達になってもらう!甘味仲間に!
「あ。焼き菓子忘れた・・・荷物に入れたつもりだったのにな・・すまんまだ近くだしとりに帰ってもいいか?」
「珍しいな?お前が忘れ物なんて・・別にわざわざ取りに帰らなくてもいいぞ?いつも貰ってばかりだし・・・」
「新作のクッキーなんだ。食べて欲しい」
お前は女子か!!まぁいいけど。美味しいから。
「じゃあ俺も一緒に行くわ。もう面倒くせぇからお前の部屋で食べようぜ」
丁度ゆっくり話もしたかったし、いいタイミングかもな?
やっぱりクリス怒るかなぁ?もうキスしちゃったしなぁ。
「あ、やっぱりあったな・・・そこ、座っててくれ。今お茶を入れる」
「お前の部屋綺麗だな?俺の部屋なんかゴチャゴチャしてんぞ?」
「そうか?まぁ余り物を持たないようにしているからな?」
それにしても毎回コイツの作る菓子は美味そうだ。
早く食べようぜ?
「じゃあ食ってみてくれ。意見が聞きたい」
「お!いただきます!」
おーナッツが入ってるんだなぁ香ばしくて美味しい。
コッチは・・・チョコだ!これも美味い!
「ちゃんと甘さも調整してあって食べやすい。お前の菓子って売ってるのより下手すると美味いよなぁ」
「そうか?それは大袈裟だと思うぞ?」
おまけに入れてくれた紅茶まで美味い!最高だ!ん?俺何しに来たんだっけか?
「ご馳走さん!美味かった!」
「そうか?それは良かった」
さて、あ!そうだ。誤解、誤解をとかねぇと!
「あのさ、クリ・・・」
・・・・ん?クリス?いつの間に俺の隣に?
凄え、距離が近いんだけど?
「今日も、いいか?」
え?いいか?な、何が?何の事を?ま、まさ・・・。
「あ、あの・・・クリス・・俺・・」
「うん?ちょっと体の力を抜いた方がいいな」
ちょっと待て!人の話を聞け!あ!耳やめろ!息吹きかけんな!!
「ま、まって!クリス・・俺は別にこんな事・・」
「大丈夫だ。俺は嫌ではない」
ち、ちがーーーう!!
違うんだクリス!そんな心配してないし!そんな事お前に求めてないんだって!あ!ちょっと変な所を撫でるな!
妙な気分になっちまうだろが!!やめろ!ってか俺、何でクリスで反応してんの?そんなに欲求不満でしたっけ?
そうでした!!
「あっ!触っ・・駄目だ!」
「・・・・・お前。もしかして全然自分でしてないのか?まだ殆ど触ってないんだが?」
余計なお世話だ!!
忙しくてそんな暇無かったんだよ!っつーかそんな風に触られたら誰だって反応するだろ!何でさっきから人の胸元を弄ってるんだよ!それやめろ!!
「あうっ!ちょっ・・先っぽ弄るな!」
「何でだ?気持ち良さそうだけどな?撫でる度に腰が浮いてる」
な、何で俺こんな事されてんの?
俺はクリスの誤解を解いて友達になりたい筈なんだけど?
乳首弄られて気持ちよくなってる場合ではないのだが?
「一つ聞いておきたいんだが、お前経験はあるのか?その、男とする・・・」
「は、はぁ!!ねぇよ!初めてだ!」
ん?ちょっと語弊を招く返答の仕方だったかな?
それじゃまるで・・・。
「・・・成る程。道理で・・・お前、男を好きになったの俺が初めてだったんだな?」
ちがーーーう!!好きになってねぇし!望んでねぇーー!
馬鹿!俺の馬鹿!どうしてこう次から次へ誤解を重ねる言動しちまうかなぁ?早く訂正しねぇと!
「・・・・じゃあ。暫くは無理だな。今日は抜くだけにしとくか」
・・・・・・ちょっと待て・・・今、、なんて?
「ちょ!待て!はやま・・・んむぅ?」
う、嘘だろ?っつーかお前何でこんな急にがつがつくんだよ?あーー舌を舐めるな!そんな風にされたら・・。
「あっふぁ・・!んぁ!」
「ほんと・・・シェス、お前敏感だな?凄いぞ?ガチガチになってる」
ウルセェな!溜まってたんだよ!!悪いかコラ!
え?っつーか何でお前までズボン下げてんの?ちょっ!
「・・・恋人同士なんだ。一緒に済ましてしまえば楽だろう?効率が良い」
え?そういう理由?お前ってとことん・・色気ねぇのな?
いや!そんなの求めてねぇがな?
え?俺のと一緒に合わせ・・・え!マジか!
「ひぇ!ちょっ!待った!俺本当に別にこんな事・・・」
「怖がるな。大丈夫だ。気持ちよくなるだけだ」
なんなのお前!もしかしてお前が溜まってたんじゃねぇの?絶対そうだコレ!だってクリスのもガチガチに硬くなってんじゃんよ!あ!動かすなぁ!
「んぃ!だっめ・・・擦れて・・・」
「・・・・・・・・ッシェス」
おかしい。こんなの絶対。
何がおかしいって俺がだよ。なんで抵抗出来ないんだよ!
いや、確かにガタイはクリスの方が圧倒的にでかいから組み敷かれたら逃げるの難しいけど・・殴るなり蹴るなりもっと本気で抵抗出来るのに・・・・。
「う!っふぅ!あ!乳首舐めるなぁ!あ!やめっ!」
「凄いなシェス。もうトロトロだ・・・」
っつーかチョイチョイエロい台詞吐かないでくれ。
う!うううう!き、気持ちいい・・・。助けて。
「そんなに、擦られたらもぅ・・ムリィ・・」
「ああ。いいぞ?我慢しなくていいから」
いや。駄目だろ。
同僚で男で誤解させている奴に、こんな事されて気持ち良くなっちゃってイったりとか・・有り得ない。で、でも。
「見せろ。俺に・・・イク時の顔」
ゾクゾクゾク!!
「やぁ!見る、なぁ!あっああああ!」
・・・・・え?俺もしかしてチョイマゾなの?嘘だろ?
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