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これっていわゆる・・・。
「あら? いらっしゃい! なによクリス今日は見た事ない顔ぶれね?」
「職場の仲間だ。奥いいか?」
「構わないわよ? さ、奥へどうぞ?」
最近俺はやっとクリスの誤解を解く事に成功。
からの逆告白を受け何故が俺はそれをすんなり受け入れ無事クリスと俺は正式に付き合う事になったとさ。
なんでやねん!!
「シェス? お前また思考が何処かに飛んでねぇか? 大丈夫か?」
「・・・テオ。俺この先どうなるのか、不安でしかねぇよ。俺、結局何がしたいんだろ(ボソリ)」
「え? 今更?」
俺は、クリスと一緒にいたい。
クリスの事は好きなんだ。
だけど、恋愛感情じゃねぇんだよ。
そう、だよな?そうだって誰か言ってくれ!
でも、でもさ?
クリスと二人で出かけたり過ごしたりするのは、凄い楽しい。キスだって、まぁ最近は慣れたから平気なんだ。
だけど、未だにあれだけは慣れない!
「どうしても駄目か?」
「だ、駄目だ。ゆ、指入れんなよ・・・俺それされると直ぐイっちまうし・・・」
「じゃあ口でしようか?」
「手で! 頼むから、ふ、普通で! 前から思ってたんだけどクリスなんでそんなにバリエーション豊かなんだよ! 俺にはハードル高ぇよ!」
なんだそれはって顔してたな? クリスにとって恋人とするエッチってあんな感じが当たり前なんだな?
凄ぇよお前! なんで今までそれで恋人いなかった?
「シェス? どうしたんだ。ケーキ頼まないのか?」
「え? いや、頼むけど・・・テオとユーリは大丈夫なのか? 甘いもの苦手じゃないか?」
「そうだな? 俺は甘過ぎるのは余り。チョコレートは好きだからチョコレートケーキにする」
あ、でも食べられるんだな? それは良かったぜ。
クリスが急に二人も一緒にケーキ食べに連れてくとか言い出したから最初は驚いたけど、二人共そういうの偏見がないタイプか。仲間が出来てなんだか嬉しいぞ。
「クリスの親戚の店だったか? 落ち着いてていいな。今度は二人で来るか、テオ」
「珍しいな? ユーリ外に出るの嫌がるのに。そうだな、じゃあ休みを合わせねぇとなぁ」
・・・事情を知っているからなのか、この二人暑苦しい。
醸し出すカップル感が鬱陶しい。
それに、どうもユーリは自分が一方的にテオを好いていたと思ってるみたいだけど実際はテオの方が執着していたように俺には感じられる。
だってテオの奴、なんだかんだユーリの言いなりだもんな。惚れた弱みってやつ?
「シェスは何で迷ってるんだ?」
「・・・チョコバナナか、苺のミルフィーユ・・・考え中だから、気にしなくていいぞ」
「じゃあ片方俺が頼むから半分ずつ食べよう」
「いつもそれじゃん? たまにはクリスが頼みたいやつ頼めよ! 毎回悪いだろ?」
そうなんだよ。
クリスここに来る度そうやって俺が食べたい物頼んじまうから自分の食べたい物、食べれないんだ。
その事に最近俺は気付いたぞ! 遅いという突っ込みは敢えて無視する!
「実は俺はここの商品は店に並ぶ前に全て食べている」
「へ?」
「俺が美味いと言った物しか出さないんだ、ここの店主。だから、俺の事は気にするな」
そうなの? 何それ、羨ましい!
そっか、親族の特権ってやつ? いいなぁ〜。
「お前達、本当に仲がいいな? クリスは相手に尽くすタイプか」
「意識はした事がないがそうかもな? 」
「そうなのか? アレ? でもシェスもどちらかと言えば相手に尽くすタイプじゃなかったか?」
そんな事、言ったこともあったな?
すまん。前言撤回する。
俺クリスには敵わないと思うんだ。
本当に、何でクリス今まで恋人出来なかったんだ?
見た目か? この、動かない表情筋が女性達から人気がない理由なのか?
「おい? なんだ急に・・・人の頬を手の平でグリグリしないでくれ」
「こんなお洒落なカフェで男四人・・・外から見たらどんな風に見えるんだうな?」
「甘味好きの兵士の集まりじゃね? まさか、俺達がそれぞれ恋人同士なんて誰も思わないだろ?」
そりゃそうだな?
ん? 待てよ・・・でもそうなると今この状況ってまさか。
「え? 俺達ダブルデート中なのか?」
「なんだそれ。気持ち悪いな」
「まぁ、間違いではない」
「なんだ、不満なのか?」
ユーリとクリスはわかってて連れて来たみたいだぞ?
ちょっとコレどうするよ?
「俺はシェスの前でお前とベタベタしたりはしねぇぞ? 諦めろ」
「お、俺だって・・・人前でクリスとそんな事しない! ケーキ食おうぜ!」
「「・・・・・・」」
なんだよ? 何で二人共笑ってるんだよ?
何か、企んでんるのか?
((つまり二人きりの方がいいって事だな?))
いや、コイツら絶対いかがわしい事考えてるな?
おいテオ。
危険だから今日はこの後俺達二人で帰ろうぜ?
絶対その方が安全だ!
「テオ。夕方、ジェイダの所に行く用事があったよな? あれ、俺も一緒に行くわ」
「いいぜ。ついでに荷物持ちも頼む」
「それなら俺も一緒に行くか?」
「いや、クリスは来なくて大丈夫だ。仕事だからな」
本当はこの間の訓練の内容報告を出しに行くだけだけどテオも乗っかってくれたからな?
お前も察知したか?
この二人、この後勝手に何やら色々計画立ててる予感、しないか?
いかがわしい方の。
「その後二人はどうするんだ?」
「どうするって、帰るけど?」
「そうなのか?」
そうなのかじゃないぞ?
まさかこの後、部屋に連れ込むつもりだったのか?
違うよな? クリス、そしてユーリ。
「いいじゃん? たまにはこういうのも、俺は楽しいけど。な? テオ?」
「そうだな? 新鮮で俺も楽しいぞ? 普段見られないからな、こんなユーリ」
成る程。
ユーリはテオのこういう所に弱いんだな?
テオも若干天然タラシだからなぁ。
「シェスは、楽しいか?」
「俺? おう! 楽しいな? ありがとな、クリス!」
ん? なんだよ、この空気。
何で俺の顔を皆ガン見?
「はぁ・・・クリスは、苦労しそうだな」
「察してくれるか。それは有難い」
だーかーらー。俺はおかしくないだろ?
なんでテオまで呆れた顔するんだよ。
なんか納得出来ねぇぞ!
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