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覚悟決めましたか?

次の日、クリスの奴は普段と変わらぬ様子で討伐隊と出て行った。 一方俺は。 「・・・ふっ・・んっ」 あれ以来、完全に欲求不満である! それも、あの時中途半端にクリスとキスしたのがいけなかった! 「シェス。口を開けて欲しい」 久し振りにクリスにキスされて、それが最高に気持ち良かった。信じられない。少し舌先を絡めただけなのに俺の分身はそれだけでヤル気を漲らせた。 いや、漲らせなくていいから。 「凄い気持ち良さそうだな?我慢、出来るか?」 「んっふぅ・・・ん!うるさ、い」 あと、さり気なくクリスの堅くなってるの擦り付けるのやめてくれ。それだけでも気持ち良くなっちゃうんだよ!! 「約束だから、キスしかしないが・・・手加減しないぞ?」 散々クリスの舌で愛撫されて、舌を優しく吸われる。 奥の付け根も裏側も口内中全てクリスに刺激されて気持ち良すぎて目眩がする。 「舌先も好きだろ?ほら、出して」 そう言われて無意識に口を開けて舌を出すとクリスの目の色がなんだが変わった気がした。思わずビクリと後ろに下がる俺の腰をクリスが片腕で引き寄せる。 「困ったな。収まりがつかない」 同感だ。 キスする度に身体に熱が溜まって行くのに、発散できない。 快感が身体の中で燻っている。外に出したい。 「あっんクリ、ス・・・」 「本当に、キス以上は、駄目?」 **** 「あっあっ!っーーーーー!!」 それで、その時の事思い出して一人でしてる俺は本当にどうしようもない。 でも、あの時はキス以上したらお互い止められなかったと思うんだ。それじゃ、俺があんな事言った意味なくなるからな。 『一人でしたくなったら、俺のやり方を思い出して指を動かしてみろ。いきなり奥まで入れては駄目だ・・・最初は入り口を優しく刺激して・・・』 しかも、クリスに言われた通りに、後ろ解してるとか。 誰かに知られたなら、死ねる!! 「あっ・・・も、むり・・・」 そもそも俺の体どうなってんの? なんでこんな簡単に指入れて擦っただけで気持ちよくなっちゃうんだ?もしかして俺、気付かなかっただけでクリスに仕込まれてた?そうなの? 『ちゃんと浅い所が解れたら・・・指の根本まで奥に入れても大丈夫だから』 無理!嫌な予感しかしない。 これ入れたら絶対イっちまう。多分尻だけで。怖い! 『無理だったら前も一緒に弄って構わない。保たないだろうけどな』 その通り!瞬殺だった!俺本当に敏感過ぎる。 こりゃクリスが呆れるのも無理はない!でも・・・。 「・・・約束、だからな」 でも、やっぱさ。 相手がいなきゃ虚しいだけだ。 無事に帰って来て欲しい。 それで、今度は俺からちゃんとクリスに言うんだ。 俺は、クリスが好きだって。 それから二十日程経って討伐隊は無事帰還した。 俺はその日、テオとユーリの薬術室にいた。 「それで、何故シェスはここにいるんだ?クリスの所に行かなくていいのか?」 「いや、ユーリ少し待ってやってくれ。シェスにも心の準備が必要だ」 「なんだ。怖気付いたのか?」 え?あ、はい。 そりゃ凄い怖い!! だってさ?だってさぁ! 「報告によるとクリスが悪魔に取り憑かれたかの如く魔物を討伐しているようですが?あの人殿下を守る護衛隊ですよね?何しちゃってるんですかね?」 経過報告書を読んだ士官の言葉である。 え?クリスに何が起こったのかな? 「そのお陰で最初は一ヶ月かかる予定の討伐がかなり早くなったとか?まぁ早く帰りたい理由は明らかだと思うけどな?」 止めろ。 二人して俺を見るな。 ・・・俺は、既に自分の行いを後悔している!! 奴が、来る! 「おーい!シェスいるかぁ?」 「ジェイダと・・・えっと、パリスだっけ?」 「・・・どうも。帰って来て早々捕獲されたパリスです」 あ、そうなのか? なんだろうな、俺の近い未来を再現しているのかな? ジェイダ、お前捕獲して早々パリスになんかしたな? なんか頬染めてるけど?お前好き勝手やってると上に言いつけるからな? 「こんな所に隠れてねぇで、さっさとクリスの所に行け」 「・・・別に隠れてるわけじゃ。もう謁見は済んだのかよ」 「とっくにな。アイツ真顔でお前を探しまわってたぞ?怖えからサッサと回収して来いや」 俺だって怖えよ! 真顔で探される俺ってなんなの? アイツはさながら獲物を探す狩人なの? 「どうしてこんな事に・・・」 「「「お前が悪い」」」 いや、そうなんですけども!誰か一人ぐらい味方してくれてもいいじゃん!!俺だって被害者だ! 部屋を出て暫く歩いた先の広場に見覚えのある姿が見える。 何やら、騎士仲間に囲まれてる? 「で?誰なんだお前が無茶苦茶してでもサッサと会いたかった可愛子ちゃんは?美人系?」 「お前いつも淡々としててすぐ振られるからなぁ?お前もいつもなら必死に追いかけたりしない癖に・・・クリスにそこまでさせる相手なら拝んでみたいもんだぜ」 「もしかして貴族の御令嬢とか?それなら納得です」 ・・・・うわぁ。 なんか、えらい事になっている。 ここで俺が出て行って実はクリスの相手は俺ですとかバレたら凄い空気になりそうだし、そんな展開はお断りだ。 ここは一旦引き返すか、もしくは知らん顔で通り過ぎて・・・。 「シェス?」 「ん?なんだそいつ?第二の奴か?」 おぉう。話しかけられた。 これは、無視出来なそうだな。 「おう。無事だったんだな?」 えっと、クリス。クリス? その、なんて言うかさ?もう少しいつも通りというか、いや、俺の前では普通なんだろうけども・・・。 「シェスは、変わりなかったか?無事に帰って来たぞ」 う、うん? なんという柔らかい笑顔。 お前実は結構、カッコイイんだな? 「そ、そうか。それは、良かった」 良かったから一旦顔元に戻そうぜ? 見てる。周りの奴らがすげー見てくる! 「あれ?アイツって確か最近クリスとよくつるんでる・・」 「・・・ほぅ?」 「えっと?え?クリスまさか」 ちょっとクリスさん? 本当に勘弁して欲しいんだけど? 何やら周りの察しがよさそうなんだけども? 「あ、あのさ。クリス」 「会いたかったシェス。約束守ったぞ?」 ぎゃーーーーーー!?もう駄目だぁーーー!! お終いだぁーーーーー!!クリスの阿呆ぉおおおお!

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