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第31話

幹人と手を繋ぎながらたまにローターのスイッチ入れられながら散歩していると、 「あれって公園? …ひぅっ!ローターで返事しないでよ! こんなところに公園なんてあったんだ」 「行ってみる?今なら誰もいないだろうし」 「ブランコにすべり台、トンネル?みたいなやつに何あれタイヤ?埋まってる あ、あれ!前テレビで見た! なんか手の力だけで棒に掴まって前に行くやつ!ほんとにあるんだ …! ねえ、あのロープみたいなやつどうやって遊ぶの?」 「あれ?あれ、俺はターザンロープとか言ってたな あのロープに掴まって遊ぶの ターザンみたいだからそう呼んでたけど… かなたって公園で遊んだことないの?」 幹人に聞かれぼんやりと思い出しながら答える 「昔、親がいたときは公園ですべり台で遊んだりブランコ押してもらった記憶とかあるけど… 親戚の家あちこち行ってたときは公園行った記憶ないかな 寄り道したら怒られるし」 「…そっか」 …?幹人がつらそうな顔をしてる 「幹人?どうしたの?」 「ん、いやなんでもないよ また今度きたら遊んでみる? 昼は無理だけど今日みたいに夜だったら遊べると思うし」 「え、いいの!? やったぁ!おれあのロープのやつやりたい」 「ん、次来たときにやろうか …ちょっとトイレ行ってきてもいい? すぐ帰ってくるからそこのベンチで待ってて」 なんか幹人の様子がおかしい 「幹人、大丈夫?」 「大丈夫大丈夫、トイレ我慢しすぎてちょっと漏れそうなだけ あ、ちょっとローターのリモコン持っててもらってもいい? トイレの中に落として壊れたら困るし」 「え、あ、うん、分かった」 「ローターのスイッチ入れて遊んでもいいけどイッたら駄目だよ?」 「そんなことしないよ!」 幹人がほんとに我慢してたのか走ってトイレに向かう 変なの でもローターのリモコンは渡されてるし変なことはされないだろうな

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