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番外編 クリスマスデート イルミネーション編

食事を終え、次はイルミネーションを見に行く 「うわぁ、すごい人が多い」 「周りはカップルだらけだね… ほらかなた、手出して 人が多いからはぐれないように繋いでおこう」 かなたが周りを見回しながら言う 「…変な目でみられない、かな…?」 「大丈夫だって こんなに人多いんだから俺たち二人に注目して見るやつなんていないよ」 「うう、でも幹人が変な目で見られるの おれ、いやだから…」 うじうじ言うかなたの手を掴み手を繋いだままポケットに入れる 「これならいいでしょ 周りからも手繋いでるみたいに見えないでしょ」 寒さのせいだけではないだろうが顔を赤くして手をにぎり返してきてくれる 「…ふふっ」 かなたが上機嫌に笑って歩き出す 何今の可愛すぎんだろ 顔真っ赤にしながらふにゃって笑って… これがクリスマスパワーか 内心大暴れしながら外面は済ました顔をする 「あっ、幹人あれ? 木がピカピカ光ってるやつ!」 「あれは木にライトを飾ってるみたいだね あっちに雪だるまのやつもあるよ すごいねどこもかしこもキラキラしてる」 「見て!あっちにおっきい光るクリスマスツリーある!」 かなたと二人でゆっくり歩きながら見回す 「ねーねー、パパ知ってる? このピカピカ光るクリスマスツリーの下で ちゅーしたこいびとさんはずっといっしょにいれるんだって! あのねー、ひなちゃんがいってたの!」 「あはは、よくあるジンクスだな でもパパもママもここでキスして結婚して かなみが生まれたからな 案外ホントだったりして」 「ふふっ、ホント懐かしいわね」 子供連れの夫婦がそんなことを言ってるのを何ともなしに聞く …このクリスマスツリーの下か 「かなた」 「?何」 ちゅっ 振り向いたかなたの唇にキスをする 驚いたように顔を赤くして口をパクパクする 「このクリスマスツリーの下でキスしたら永遠に結ばれるんだって …ずっと二人で一緒にいようね」 顔を真っ赤にしながら必死でうなずく …プロポーズみたいになっちゃったな 恥ずかしい また歩き出そうとして 「幹人!」 握ってた手を引っ張られて ちゅっと頬にキスされる 「…お、おれもずっと幹人と一緒にいる」 顔を更に赤くして手を引っ張り歩き出す かわいーーーーー! 今すぐこの気持ち叫びたい かなたからキスしてくれたの多分初めてだし かなたのほうがちょっと身長小さいから背伸びしてたし めちゃくちゃ顔真っ赤になってるし、 っぁぁぁぁーーーーーー!! なにあれかわいい マジ無理ちんこ痛い 空いた手で顔を覆いながらかなたに引っ張られて歩く クリスマス、ハンパじゃねぇな… クリスマス最高だわ

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