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番外編 学生時代 ひとりじゃないご飯

部活が終わりかなたと合流する ぼくが幹人と一緒に歩いてたら幹人が悪く言われるから幹人の十歩後ろ歩く… とか意味分からないこと言うかなたの隣を歩きながら俺の家へと帰る ガチャッ 「かなた、入って」 「お、お邪魔します…」 「かなたは座って待ってて」 「い、いやぼくも手伝うよ 何もしないのは申し訳ないし」 「ん、じゃあかなたサラダ作ってもらってもいい?」 役割を決めさっさと料理を作っていく この間テレビでみて麻婆豆腐が食べたくなったから今日は麻婆豆腐丼とサラダ 麻婆豆腐を作りながらかなたの方を見れば 意外に手際がいい 「かなたって料理できるんだな 結構意外だな」 「たまに家で手伝ったりしてたから 簡単なものなら出来るかな」 「へー、何でもないところで転ぶようなどんくさいやつだから何でもないのに手切ったりすると思った」 「何それ!そんなことないよ」 二人でワイワイ話しながら料理を作る 「かなたー、丼運んでもらってもいい? 俺食器持ってくから、落とすなよ」 「大丈夫、落とさないよ」 食べる用意をして二人で 「「いただきます」」 パクっ っとかなたが麻婆豆腐を口にいれれば… 「何これ!?かっらっ!」 「ええっ!そんな辛い?」 慌てて食べてみれば全然辛くはないが… 「……あーもしかして俺の好みに作ったから辛いかも……ちょっと待って水持ってくる」 「あはは!すごい辛いけど美味しい 口の中すごいヒリヒリする」 「ええ……辛いって言いながら笑うとかドMかよ ほら、水」 「ごめん、ありがとう 辛いけどご飯と一緒に食べたら美味しい」 その後も食べながらずっと話し続けた テレビをつけなくても騒がしい けれど……心地良い ずっとこんなふうにいれたらな… なんてことを考えていた

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