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第2話

“すいません、俺。 初めてあった時から白原さんが好きです。” 「……え?ちょっと待って。 俺、男だよ???」 「知ってます。男ってことも、……あと、俺みたいな同性が苦手なことも。全部知ってます。」 「え?なんで、俺が男が苦手なこと知ってるの???誰にも言ってないはずなのに…。」 「なんでって言われましても…。」 「ねぇ?なんで?なんで知ってるの?このこと誰かに言った?お願い…お願いだからバラさないで…。何でも言うこと聞くから…お…ねが…ハッ…ッッ…だ…からッ…」 「えっ!?ちょっ、まさか過呼吸!? 白原さん、ちゃんと俺の言うとおりにして 吸ってー、吐いてー。ゆっくりでいいから」 「…ッ…ハァッ…ッ…ウゥ…」 しばらくして、過呼吸も気持ちも落ち着いた。 「ごめんな。急に泣いちゃって、しかも過呼吸にまでなって…。」 「大丈夫ですよ。あの時のこと、やっぱり…。」 「やっぱりってどういうこと? そうだ。なんで男が苦手って知ってたの?」 「白原さん、覚えてないんですか?俺、高校の時の後輩ですよ。ほら、青山って居たじゃないですか。あれ、俺ですよ。」 「え?……あ!思い出した!同じバスケ部で、良く俺と1on1してた奴! 名前も見た目も違くて、誰かわからなかったよ。深弦、カッコよくなったね。」 「ッッ…/// それ今言います? 俺、白原さんのこと好きだって言ったばっかですよ?」 「し、知ってるし!でも、俺は…。」 「やっぱり、無理ですよね。大丈夫ですよ。誰かにバラしたりとか、しません。だって、これ以上白原さんを傷つけたくないですから。」 微笑んで言う深弦の顔を見ると、カッコイイなと不意に思ってしまった。 「じゃあ、俺帰ります。また、明日。早く、それ終わらせてゆっくり休んでください。」 「え?ああ、うん。また明日。」 深弦が帰ったあと、仕事を終わらせ、家へ帰った。 風呂に入ったあと、ビールを飲みつつ、考えた。 (なんで、あいつ。急にキスしたりしてきたんだろ。男は、嫌いなのに、怖いのに…。あいつだけは、怖くなかった。何でなんだろ。) 「あー。もう考えるだけで疲れる。早く、寝よう」 そして、深い眠りについた。

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