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第4話

高校からって、結構昔…。 5、6年くらいだよな。 それからずっとって。 え!?それって俺が、トラウマを抱えた時ぐらいってことだよな。 そうだ。高校の時、バスケ部にトラウマのこと言ったな。 それで、しってたのか。 「俺、白原さんが俺のこと好きって言うまで手とか出したりしません。」 「俺、同性は無理だけど、深弦ならその、…キス…とか嫌じゃなかった。」 「脈アリって受け取っていいんですか?」 「………うん。い、いよ。」 「白原さん。仕事が終わったあと、話があるんでちょっとだけ時間いいですか?」 それだけ言い残して、深弦は自分の席へ戻っていった。 話ってなんだよ。なんか、悪いことしたっけ? とりあえず、仕事終わらせよう。 ふと顔を上げると、深弦は楽しそうに女の子と話していた。 なぜか、心がモヤッとして、俺だけ見てくれればいいのにな…。と思った。 (なんで今、モヤッとした?あと、俺だけってどういうことなんだ?) 何でだろ?と思っていたら、深弦と目が合った。 恥ずかしさで目を逸らした。 逸らした後、顔が熱くなるのを感じた。 (いやいやいや、なんで顔が熱いんだ?!ただ、深弦と目が合っただけだろ?!なんで、俺。あいつのことばかり頭の中に浮かぶんだろう。もしかして…。いやいや、無い!絶対ない…と思う。) 迷っていたら、ダメだ!ちゃんと仕事やらなきゃ! ーーー 仕事が終わって、ピッタリ定時のとき。 今日は、金曜日だったため、ほとんどの人は帰っていった。 残っているのは俺と、深弦の2人だけ。 「それで?話ってなんだよ?」 「いや、俺。自分ばかり白原さんを好き好き 言ってて白原さんの気持ち、あんまり聞いてないなって思って…。」 「ッ…!た、確かにな。でも、今じゃなくても…」 「俺は、今がいいんです。俺のこと、好きになってくれましたか?」 「嫌いではない。でも…」 「でも?」 「ほかの人と、特に女子と話していたり、少しだけモヤってするし、なんか嫌だ…。俺だけ見てくれればいいのになって思ったりして、これってなんていう気持ちなの?」 「それって、好きってことですよ。俺も、ずっとその気持ちでしたから。」 「え?好きって、俺が深弦のことを?」 「そうですよ。やっと振り向いてもらえた。 ずっと好きです。俺と付き合ってください」 「…そんなの、“はい”にきまってるよ。 俺も深弦が好きだ。 …えっと、そのよろしくな。これからも」 「はい!任せて下さい! 白原さんは俺が守ります!」

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