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で…… 玉露なんてそんないいモノある訳無い だから 「ウーロン茶だ!」 「私は玉露を要望していたんですけどね…まぁいいです。これ以上、あなたの生活水準の低さをあからさまに露呈させたくありませんし」 「~~っで、お前何なんだよッ」 俺の出したお茶をありがたくも感じずに飲む男に殺意を覚える 俺が睨んでいるのも気にしていないのか はたまた眼中にないだけか ゆっくり ゆっくり ゆっくりと… 「だあ~~からっいつまでー…」 「恩返しに来ました」 「お茶を…は?はぁああ!?お、お、恩……」 「昔話でも鶴に地蔵に恩返しを行っているアレと同じです。あなたに恩返ししに来たんです」 ニコッと俺に笑いかける男 顔がイイと何でも許されそうだ けどよ こ…… こ、 コイツ阿呆だぁああっ!!! うわ~~っ、やだーーっ! 見た目イケメンなのに頭残念な奴かよ! (恩返し……だって!くははっ) 「余計なお世話かもしれませんが、その顔止めた方が良いと思いますけど?直視出来ないほど不細工に磨きがかかって、見てるこちらが痛々しい……」 「はいは~~い、それで?ぷぷぷっ…えーと、恩返しだっけ?その恩返しに……恩返… ブハハハッ、あ~ダメだ腹痛っ、おまっ、お前、笑わすなって」 「喜んで頂いてなによりです。では……」 「うぇ?ーーっぁ痛だぁああ!」 フッと黒い影が掛かったと思いきや、背中に痛みが走って 「では、もっと悦んでください」 「~~ッ!!?」 お腹に重みが加わる マウントを取る男が俺を見下ろし、綺麗に口の端を上げて笑った

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