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第3話 - ①
毒舌狼、ニキと平凡サラリーマン、安部玲二さん
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「玲二さん、何でそんなに不細工……ああ、間違えました。
何でそんなに不機嫌なんですか?」
「お前ッ今わざと間違えただろ」
「はぁ……心外ですね。人を疑う事しか出来ないなんて……これだから性格破綻者は。
宝くじ当選、可愛い彼女も出来て、仕事も順風満帆。
腹立つぐらい今、リア充ですのに…何がそんなに不満なんですか?」
「何でって、お前……この状態、不機嫌にもなるだろーがッ!」
そう、まさにこの状態
喘ぎ過ぎて声はガラガラ
昨日の夜から今まで散々揺さぶられた腰は悲鳴を上げてるし
胸は指や唇で弄られまくりで、Tシャツに擦れるだけで、変な声が出そうになる
そしてイきたくないと頭ん中では思っても
体はコイツを求めてその結果、俺は、俺は……
「玲二さん、もしかして……あんなに私のを締め付けてイっておきながら、まだ足りないんですか?
『止めろ』と言いながらも腰に脚を絡ませたのはどこの誰でしたかね?
私のモノを美味しそうに舐めたり口いっぱいに頬張って腰揺らしてたのはー…」
「ぐぁああああっ言うな言うなぁああ!!」
「まったく……私と交われば気持ち良くなれる上に、貴方のお先真っ暗寂しい人生、それが今やバラ色それは身を持って体験済みでしょう?」
「っ、っ…」
ぐうの音も出ない
ニキの言う通り、コイツとエロい事すればする程、俺の元に幸運が舞い込んでいるのは、明らかで…
宝くじ、懸賞の類いはバカスカ当たるし、合コンで可愛い彼女もゲット
特に苦労せず仕事ではデカい契約もすんなり取れた
それは全部コイツ…
人間にも狼にも姿を変えられる人狼の力、らしい…
だけど
いくら運が良くなろうが
男が男に抱かれて……
『くっ、あ、あ、ニ…ニキッ、もっ…イきたい…く、ぅぅ』
『玲二さん…貴方、早漏にも程がありますよ、もう少し我慢して下さい。私と一緒にイきたくないんですか?』
『くッあ、あ……イきたい、から中ッ、中に……早く』
ノリノリで応えちゃいけねぇだろ
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