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④
「っ、ッ、言わせておけばぁああッ」
「玲二さん?」
「元凶はニキ、お前だろうがっ!!
俺がもう無理って言っても、お前が何度も挿れては抜かずに中出ししてくるせいだからなっ。
しかも声我慢したらしたで、口塞ぐのを出来ないように両手で押さえ込んでくるし。
この頃はしつこいほど体弄くり回すから、少し触られただけで変な声が出るようになった…ん?だか、ら……」
そこまで言って、瞬間的にヒュッと喉が潰れる
俺は何を言った?
何をぶっちゃけた?
冷や汗が体から一気に噴き出す
時が止まったかのように、しばらくの沈黙の後…
「田中さん、このように玲二さんも反省しているようですので」
「そ、そそ、そうだね。じゃあ、そ、そう言う事だから…安倍さん、ほどほどにね」
赤面しまくった田中さんが気まずそうにそう言って、役目を終えたとばかりに足早に去って行き
玄関の扉がバタンと、虚しい音を奏で閉まる
と同時に
俺はと言うと…
「さて、どうしましょう。ひとまず明日にでも皆さんに菓子折りを持って、お詫びに行きます?
『毎日声を抑えれないほど気持ち良くなって、ノリノリで喘いでいる安倍玲二です、気の済むまで殴って下さい』と」
「だーーーっこれも全部お前がッ、ニキのせいなのにぃいいいッ!
も……もうヤダ、引っ越す…
田中さんにも最悪な事言った。これからこのアパートに住んでいる人とも顔合わせれない…」
全身の力が抜け、ニキの支えが無くなると床にへたり込む
恥ずかしくて死にそう
今度会った時、どんな顔をしたらいいのか
いや、どんな顔をされるのか…
そう思っただけで、泣きたくなってくる
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