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⑤
「引っ越しって…お金も無いのに、ですか?
私の力で運を味方にしているはずなのに、マンガ大人買いして、ゲームで課金しまくって、新作のお菓子を買い漁って、無駄遣いしているのはどこの誰でしょうね、玲二さん?」
「ぐぬぅぅぅっ」
「それに仕方ないじゃないですか、本当の事ですし。私ので突かれないと、イけない体なんですから」
綺麗な顔を俺に向けて微笑むニキ
その笑顔を見て、俺が弾き出した答えは…
「ってそうだ、そうだよ!いいか、もうお前とは今後一切ヤらないからなッ。元はと言えばお前のせいだし」
そう
ニキが俺に色々としてくるからいけないんだ
それが無くなれば、騒音の問題解決でひとまずは丸く収まる
それだけじゃない
嫌々、男に抱かれている俺にとっても願ってもない好都合
これを機にニキから離れる事が出来れば万々歳じゃないか
「私としない?……それは困りましたね。では本当に引っ越ししましょうか」
「へ?」
「善は急げとも言いますし、玲二さん出掛けましょう」
「とっ、お、おいっ」
少し考える素振りを見せたニキだったが、突然の想定外な行動に、体も頭も追いつかない
手を引っ張られ無理矢理、部屋から連れ出される
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