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第十章 秋キャンプへ行こう!
楽しいハロウィンも終わり、11月になっていた。
木枯らしの吹く、寒い季節が本格的にやってくる。
そんな中、芳樹は青葉にある提案をした。
「な、青葉。今度の土日を利用して、キャンプに行かないか?」
「キャンプ!?」
野外で寝泊まりするキャンプは、どうしても夏のイメージがある。
一体どうして、芳樹さんはこんなシーズンオフにキャンプ、なんて言い出すのか!?
「寒い時こそ、キャンプだよ。人は少ないし、テントの中も寝苦しくないし」
「そういうものなんですか?」
キャンプなんて、やったことがない。
正直に、青葉は芳樹に告白した。
「いいねいいね! 青葉の初キャンプ、素敵に演出してみせるよ!」
「ありがとうございます。でも、よろしいんですか? 休日は接待ゴルフがよく入ってらっしゃいますが」
うん、と芳樹は腕を組んだ。
「実は私は、ゴルフはあまり好きじゃない。そこで、腰痛になりました、と嘘をついた」
「嘘はいけませんよ!」
「だって、青葉とキャンプしたくなったんだから、仕方がないだろう?」
青葉は眉間を押さえた。
こうなると、子どもと一緒なのだ。芳樹さんは!
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