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第十一章・3

 横向きに寝ている青葉の片足を掲げて、芳樹はその性器を静かに撫でていた。  時折指を伸ばして、先端の割れ目にねじ込むと、浮いた露の感触がする。 「んぅ……、あんッ! やぁッ……」  そのたびに、青葉は声をあげ、身を震わせる。  そんな声を聞きながら、芳樹は考えていた。  闇の中、ほとんど見えない青葉の顔、身体。  それでもこんなに欲情するのはなぜだろう。  青葉の武器であるその美貌は、ここには全く存在しないのに。  結局、ハートだな、と芳樹は感じていた。  綺麗なだけなら、惚れもしないしすぐ飽きる。  青葉の、そのピュアな心に惹かれてやまないのだ。 「好きだ、青葉」  そう言うと、びくんと震えてまた蜜を漏らした。  こんな素直なところも、大好きだ。  芳樹は後ろに手を伸ばし、ぐちゅり、と音を立てながら青葉の蕾を慣らし始めた。  内壁が、指を締め付けねっとりと絡みついてくる。  美しいその姿と対照的な、淫らな体。  純粋なその精神と対照的な、性への貪欲さ。  指を3本呑み込んだ青葉の腰は、緩やかに波打っている。 「あっ、はぁ、あぁ……」  甘い嬌声に、脳がかき回される。  暗闇の中でも、私を捕らえて離さないその魅力。

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