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第十一章・5

 こらえきれない昂ぶり。  喉をついて出る嬌声。  後膣の奥がじんわりと、だがどんどん熱くなってゆく。  瞬間、うねるような波が押し寄せ、青葉のペニスからは触ってもいないのに体液が吹き出した。 「んッあ! やッあぁ!」  思いきり吐き出し、体から力が抜けていく。  だが、その脱力を赦さず、芳樹はまだ散々突いてくる。  ローションと精液の混じった粘っこい水音と、肌に叩きつけられる肉音。  眼が使えない分、聴覚で震えるような淫靡な気分が高まってゆく。 「そろそろ出そうだよ。いいか?」  青葉はその声に、ぞくりとした。  あぁ、早く出してもらいたい。  この体の中を、いっぱいに満たしてもらいたい。  ほどなくして、その望みはかなえられた。 「はッ、ハッ、あぁ! んあぁああ!」  熱い精液が、体内にもたらされる。  まるで全身に巡るかのような勢いと量だ。  そのまま緩く腰をやった後、芳樹は青葉の内から去っていった。

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