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第十三章・5

 唾液で充分潤った芳樹のペニスを、青葉はだんだん喉の奥まで入れていった。  ゆっくりていねいに抜き差しをし、温かく柔らかな口の奥の奥までいざなう。 「青葉、苦しかったら止めてもいいから」 「……んっ、ふ。ぅん、んっ、く」 「青葉。あぁ、悦いよ、青葉」  切ない声と気持ちの良い喉奥の締め付けに、芳樹はすっかり参ってしまった。  フェラを施してもらうのは、初めてではない。  初心者の青葉より、テクニックのある恋人と付き合ったこともある。  だが、青葉の行為は芳樹を燃えさせた。  うっすらと積もった真っ白い雪を、土足で踏んでいるような背徳感にぞくぞくする。 「青葉、腰使っても大丈夫? 平気?」 「んぅ」  じんわりと、芳樹は青葉の喉に腰を入れた。  むせないように、苦しくないように、ゆっくりと静かに。 「んッ、んぁ、あンッ!」  小さく細い青葉の顎に、捻じ込むように腰をやった。 「んッ、んッ、んんぁ!」  睫毛を涙で濡らし、青葉は先に射精してしまった。

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