104 / 169

第十五章・2

 芳樹に背後から抱きすくめられ、青葉は熱い息を吐いた。 「芳樹さん」  返事は、ない。  芳樹は黙ったまま、しきりに首筋に鼻先を埋めてくる。  そして、すうすう息をしている。 「青葉の匂い、いいな」  何だか恥ずかしくなった青葉は、身を捩った。  すると芳樹は、柔らかな彼の尻頬を思いきり掴んできた。 「ひゃっ」  そして、もどかしげに青葉のパジャマの下をずらし、直に白い臀部を撫でさすり始めた。 「あ、あん……ッ」  芳樹は自分の膝で青葉の脚をこじ開けた。  そして自らを掴み出すと、薄く開いた股の間に捻じ込んだ。 「やッ!」  青葉の頬が、みるみる赤くなる。  彼の素股にペニスを挟ませた芳樹は、途端に激しく動き始めた。

ともだちにシェアしよう!