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第二十二章・11

 ぐちり、と先端を捻じ込んだ時に、少しキツイか、と思ったのだ。芳樹は。 (要らない心配だったか)  青葉の蕾は、呑み込むように芳樹を迎えてくれた。  そして今は、攻める芳樹をも翻弄している。 「あぁッ、はぁ、はぁ。んッんッ、うぅ、あぁあッ!」  こんな可愛らしい声で啼きながら、食いちぎらんばかりの蠕動で芳樹を締め上げているのだ。 「青、葉ッ。悦いか。そんなに悦いのかッ!」 「うっ、く。芳樹さんッ。あっ、あっ、もうイヤぁあ!」  青葉の内壁が、内に外にと芳樹のペニスを翻弄してくる。  貫こうとすると逆に押し出し、退こうとすると、逆に引き入れてくる。  青葉の性格とは真逆の、まったくもって聞かん坊なのだ。 「あぁ、ヤだ。気持ち、悦いッ!」 「私も、だよ!」  芳樹に揺さぶられながら、青葉は啼き悦がり涙まで流した。  しかし、腹上死するのはこちらかもしれないと、危機感を持っているのは芳樹の方なのだ。  奥までズンと腰を入れた時に、青葉が果てた。  白い精が芳樹の肌にかかり、興奮も最高潮に向かって駆け昇り始めた。

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