4 / 26
第4話
たっぷり中を舐められ、唾液をそそぎ込まれた。
何度も何度も吐精した。
前に触れられることなく、舐められるだけで。
熱い舌でそこをこじ開けられるのは、胸を弄り回されるのとは違った快楽だった。
濡れた熱に開かれて、甘い蜜がこぼれるみたいだった。
その穴の周囲の襞がこんなにも敏感であることを僕は知らなかった。
そこを舐められたなら、熱っしたヤスリで擦られるような耐え難い快楽に何度も身体が痙攣してしまった。
「許してぇ・・・お願い・・・許してぇ」
僕は泣いて、無駄だとわかっているのに懇願した。
腰を高々と持ち上げられ、脚を肩に担がれた姿勢は、ソイツの姿か見えないだけに不自然で不気味だろう。
自分一人では絶対に取れない姿勢で固定され、尻の間に顔をうずめたそれに、執拗にそこを舐められていた。
乳首を一晩で性器に変えられたように、今度はアナルを性器に変えようとしているのだ。
だが、舐められるだけで、イカされるだけでは終わらないことがもうわかっていた。
かかえられた身体に当たる、巨大でゴツゴツした熱いモノ。
それが何なのか、僕にだってわかる。
見えなくても。
たっぷり濡らされ、舌でほじられたそこに見えない指指が挿ってきたとき、穴は指を喜んで迎えいれた。
自分の腹を汚す精液もからめたその見えない大きな指がそこに突き立てられたとき、僕は喜んだ。
もう、耐えられなかったから。
舌で舐められるのも。
昨夜のように乳首だけでイカされるのも。
欲しかった。
欲しかったのだ
もっと明確な何かが。
殺して引き裂いて、終わらせてくれる何かが。
それでも太い指の感覚は鮮烈で、しかも、いきなり一本ではなくて、白目を剥いて僕は悲鳴をあげた。
そして、僕のその目に友達がみえた。
真っ青な顔をして、僕の穴が広がっていくのをみている。
見ないでって言ったのに!!
くちゃくちゃ
水音を立てて穴は広げられる。
いきなり三本も入れられても、舌で蕩けきった穴はそれを受け入れていた。
舌より堅くて、もっと大きくて、もっと深くを擦ってくれるそれを僕は夢中で締め付けていた。
穴の表面やその縁、その中の縁、そのものの快楽を舌は教えてくれたけれど、穴の中にも違う快楽があるのだともう身体は予想していたのだ。
そんな僕を友達がみていた。
広げられる穴を。
その見えない指を締め付ける内部を。
精液で汚れきった腹を。
だらしなく歪んだ顔を。
指を突き立てられ、揺らす尻を。
友達が。
ゲームして、バカげた冗談とか、好きな女の子のタイプとか喋ってた、そんな友達に、友達に。
こんな姿を見られたくなかった。
自分が女みたいに喘がされている姿なんか。
穴を性器に変えられていくところなんか。
「見るなぁ・・・」
僕は泣いた。
この何か見えないモノはどうすることもできない。
それは僕にも友達にももうわかっていた。
助けなど呼ばれたくない。
これ以上誰かに見られたくない。
だから、せめて。
僕を見ないで・・・。
だが、そんな僕の心の痛みは吹き飛んだ。
「ひぎぃ」
僕はブタのように鳴いた、
また噴水みたいに射精しながら。
指が擦ったその場所は、また知らない衝撃を脳に送り込んできた。
穴の中にあった場所。
そこは指でゴリゴリとこすられたら、焼かれるような痛みのような、強すぎるそれを脳におくりこむ。
「ぎひぃ、ぎひぃ!!」
僕は汚い声を上げて、友達の視線すら忘れた。
でも、またすっかり薄くなった精液が吹き出していくのがわかる。
射精の気持ち良さと、擦られる強烈さに、汚い声で鳴き喚く。
身体が痙攣し、舌が口からでて戻らない。
気持ちいい?
これが?
いや、怖い。
強い。
強すぎる。
「許してぇ・・・許してぇ」
泣き声をあげても許されないことはわかっていた。
指は執ように、そこを弄り続けた。
僕が出なくなるまで、出なくなっても。
声がかすれ、身体の力を僕は完全に失った。
身体の姿勢を変えられた。
脚をカエルのように押し広げられ、上向きにされる。
穴に濡れた熱い硬いモノを、教え込むように何度もこすりつけられ、嗚咽が零れた。
見えなくても、それが何かわかる。
犯される。
犯されるんだ。
顔を背けたそこで僕が見たのは、だらしなく仰ぎながら、ズボンと下着をずらして股間のモノを自分で擦っている友達だった。
友達の目は僕を欲望にまみれて見つめていた。
友達は。
僕に欲情していた。
「嫌だぁ!!!」
たまらない拒否感に僕が絶叫したとき、それは巨大な性器で僕を貫いたのだった
ともだちにシェアしよう!