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第20話

 夢中で口の中をかき混ぜる舌からの唾液をのんでいた。  美味しくて。  もっと欲しくて。  胸を指で摘ままれ、潰されながら、尻を掴まれ捏ねるように揺すられる。  友達の性器を僕の中ごと捏ねるように。  潰して、挟んで、絞る。  気持ちいい。  友達が叫んでまた出した。  僕は嬉しくてたまらない。  僕も出す。  気持ちいい。  たまんない。  気持ちいい。  「   」  友達がかすれたような声で叫んだ。  それは僕の名前だった  その声の危うさに正気に帰る。  顔を振って、舌から逃れた。  友達をまともに見た。  友達は、虚ろな目をして、カラカラになった口を開いて、やっとのことで息をしている。  でも、僕の中で、その性器は猛っていた。  コリゴリと音をたてるかのように。  でも、友達はもうやつれていて。    大きな手が僕の腰を揺らす。  僕ごと友達を絞りたてる。  僕と友達は声を上げる。  変えられつつある僕とは違って、友達は人間のままだ。  このままでは死ぬのだとわかった。  コイツが友達を殺すつもりなのもわかった。  友達がいなければ、もう僕はこの世界にいられないから。  こんな身体で、たった一人でこの世界には生きられない。  化け物はそれを知ってるのだ。  悲鳴を上げる僕の唇か再び塞がれ、舌がまた僕を犯し始める。  僕の中が友達を絞りあげる。  友達が呻く。  それでも友達はまた、堅く育っていく。  僕の中で。  嫌だ。  嫌だ。  嫌だ。  友達は出す度に死ぬ。  僕と化け物が友達を貪り喰っている。  嫌だ。  嫌だ。  今僕が感じる快楽の全てが、友達が死んでいく音なのだ!!!

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