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第24話

 「  !!  !!」  友達が僕の名前を叫ぶ。  僕のぽっかり空いたままの後ろの穴から、化け物の精が流れ出す。  穴を塞がれたかった。  まだ欲しかった。  「抱いてぇ!!」  僕は泣き叫んだ。  欲しかった。  これからずっとそうだろう。   僕はもう、マトモじゃない身体だ。  明日の夜から友達だけじゃ足りないから、どうやってでも男達を集めて抱かれなきゃいけない。  でも。  でも。  誰に抱かれても、どんなに犯されていても、僕を愛するこの男の側にいたかった。  そんな身体になってしまったからこそ。  もうセックスなんて、僕には単なる餓えだ。  セックスすること自体に気持ちなんかない。  恋愛なんかももうわからない。  こうなってしまった僕に理解できる愛は、セックスがなかろうがあろうが、側にいてくれる友達の愛だけだった。  友達は、弱っていたけれど、それでも僕を抱いた。  化け物のような凄まじい快楽をあたえてくれるものではなかったけれど、命を削りながら抱いてくれた。  「愛してる。愛してる。離さない!!」   そう友達が叫んで放たれて。  やっと満足できた。  気を失った友達を繋がったまま抱きしめて、泣いた。    どうなるんだろ、僕は。  でも。  でも。  友達が僕を離さないように、僕も友達から離れられなかった。  これが、恋じゃなくても。  恋じゃなくても。  これは。  愛なのだ。  きっと。    目が覚めたなら、二人で考えよう。  この身体を静めるためにどうすれはいいのかを。  考えよう。    「離れない」  僕は囁いた。  それだけが全てだった。  

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