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第6話

「ギクツそ、そんなこと...」 「ま、逃がさないけど」 「咲人さんよろしくッス」 「よ...よろしくお願いします」 「じゃあ新沢、さくの事ちゃんと見てろよ」 「了解っす!」 「さく、行ってくるね」 「あ、待って!」 「ん?なに」 「俺今日学校あんだけどあと俺のスマホ返して」 「行かせるわけないじゃんまだ それに前のスマホは返さないし新しいの渡すからそれ使って」 「行かせないって...それとスマホ新しいの渡されたら 友達の連絡先とか無くなっちゃうじゃん!」 「良いんだよそれで」 「それと新しいスマホには俺が許可した相手の連絡先しか入れさせないから」 「はぁ?!てかなんで学校ダメなんだよ!」 「さくが俺のものってしっかり分かってからじゃないとダメ」 「ふざけッ...」 「さーく、この話は俺が帰ってから」 「スマホは後で京希が持ってくるから」 「じゃ、行ってくるから大人しくしてろよ」 パタン 成世は一方的に話を終わらせ部屋から出ていった 「咲人さん凄いッスね、あの組長にあんなに歯向かうなんて」 「別に...」 「あと、俺の事は暁夜(きょうや)って呼んでくださいねそれに俺にはタメ口で」 「わかった...なら俺にもタメ口がいい」 「了解」 「じゃ、テレビでも見てて」 (あー暇だな、学校行けないって授業置いてかれるじゃん) ガチャ そう考えていると秘書の日高さんが入ってきた 「咲人君新しいスマホ持ってきました」 「別に元の返してくれればそれでいいんですけど」 「そんな事組長が許すわけないじゃないですか」 「それに受け取らないと組長が怖いですよ」 「ぅー」 (確かに怖そう...) 「まぁ渡さない訳にもいかないんでここに置いときますからね」 そう言うと日高さんは台所のほうへといった 「今から昼食作りますけど何か食べたいのあります?」 「特に...てかお腹すいてない」 「そうですか、じゃあなんか軽めのもの作りますからそれ食べてください」 数十分後 「咲人君出来ましたよ」 「いただきます」 モグモグ (うまっ...!) 本当にお腹が空いていなかったがあまりの美味しさに俺は完食した 「ごちそうさまでした」 昼食を食べてから俺はテレビを見ながら寝てしまった 「さーくそろそろ起きないと夜寝れないよ」 「んぅ...」 「起きないと犯すよ」 ガバッ 「おはよ」 「...はよ」 俺はソファの上にいたはずだがベッドの上に移動していて 仕事に行っていたはずの成世が帰ってきていた (日高さんか暁夜がはこんでくれたんかな) 「さく、スマホ受け取らなかったって京希から聞いたけど」 「だって連絡先とか色々と消えちゃうしバイト先に何も言わずに休んじゃってるし」 「バイトはさくがここに来た日に辞めるって言っといたから」 「は…?なんで!」 「さくにはもう必要ないから」 「必要ないって...!」 「それにさくがどうしても学校行きたいって言うならそれは行かせてあげるよ」 「でもスマホは諦めろ」 「...学校には行かせてくれんの?」 「うん、でも転校させる」 「はぁ?!どこに!」 「俺の経営してる学校」 「なんで今のとこじゃダメなんだよ」 「さくの行ってるとこ公立でしょ?それだと監視しずらいじゃん」 「で、どうする?学校行かないか俺の学校に転校して通うか」 「...行く」 「でも何個か条件あるから」

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