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第10話

俺は捕まるものかと心に誓い本気で逃げ回る 走りながら後ろをチラ見すると 「え?…成世居なくね?」 気付かぬうちに後ろから追いかけてきていたはずの成世が居なくなっていた 「え、俺の勝ち系?」 「よっしゃ...ゔっ!」 ドンと何かにぶつかり見上げてみると 「痛ったぁ〜なに?」 「え、、、?」 「捕まえた〜」 俺は人の腕の中に居て 目の前にはさっき後ろから追いかけてきていたはずの成世がいた 「は?!なんで...なんで居んの?!」 「だってここ俺のマンションだし回り道知ってるの当たり前じゃん?」 「ずるい...」 「じゃあ明日1日さくには少しの間でも自由ないからニヤ」 「いーやーだぁー!!!」 「やじゃない、ほら部屋戻るよ」 「さくーもう諦めろよ」 「いやだっ!」 俺は今踏ん張っています。 何故かと言うと成世に引っ張られ部屋に戻されそうになり せめてのも反抗という意味でその場で踏ん張っている、 グイッ 成世が俺を思いっきり引っ張って来た 「うわっ」 「離せっ!」 「さく、」 ビクッ 成世はいきなり低い声で名前を呼んできた 「いい加減にしろよ?」 「ウッ……」 「さっさと戻んぞ」 俺は成世に強制的に部屋に連れ戻された 部屋に戻った時にはもう成世の黒いオーラ(?)はなくなってたけど 成世怒ると怖い。この4日位でわかった 「さく、やっぱまだ学校行かせなくていい?」 「え、なんで」 学校行かせなくていい?って良くないです。 「さくさぁ、外出るとまだ反抗的じゃん」 「さっきだってそうだし...ね?」 「そ、それは…」 「もっと俺に従順になってもらってから学校行っても遅くないと思うんだよね」 「...やだ学校行きたい」 「別に通わせないとは言ってねーんだよ、まだ早いって話」 やっぱさっきので怒らせていたらしい... このままだと俺学校行かせて貰えなくなっちゃうじゃん! どうしよ...何とかしないと。 「成世!!お願い!」 「ダメってさっきから言ってんだろーが」 俺は成世にまだ学校行かせないと言われてから ソファに座ってなんかの資料を見ている成世にお願いし続けている。 さっきからダメって言われまくっているが俺は諦めない!

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