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第21話

「......離せよ」 「んー、やだ」 あの後すぐに解放されると思ったが ずっと成世に抱きつかれたまま 今の時間は18時半成世が帰ってきたのは17時前だったから... 1時間以上このままだ... テレビも飽きたし違うことしたい そう考えていたら ポコポコ とスマホがなった LI○Eだ...誰からだ? 「きょーや!スマホ取って!」 「あーはいはい」 成世が離してくれなくてスマホが取れないので 今日はまだ居てくれた暁夜に取るようお願いした 「はい、どーぞ」 「ありがと」 画面をつけて見ると春弥からLI○Eがきていた 「ねぇ、いつまでやってんの?」 「え、もうちょっとだけ...」 あの後春弥からきたLI○Eを返しそれから話が盛り上がってしまい かれこれ30分は続いていた、もちろん成世が離してくれる訳もなく やり取りをしている間もバックハグ状態だった 「それさっきも言ってただろ」 「ぅッ...」 そう、春弥とのやり取りが15分くらいたった時も 同じように言われ俺も同じように返事していた その時はいつも通りの声だったが痺れを切らしたのかいつもより 声のトーンを落として言ってきた 「もう終わりね」 ヒョイ 「あッ!!」 スマホ取られた... 「明日の朝まで没収」 「チッ」 「さく、」 ビクン 「な、なに」 舌打ちをしたら成世に低い声で名前を呼ばれビビりながらも返事をした 「さくが悪いんだろ、分かってんのかよ」 「ッ...」 チラ と暁夜のほうを一瞬見ると顔を青ざめながら俺の事を心配そうに見ていた グッ 「ゔッ...苦、るしい...」 成世はさっきよりも強い力で抱きしめてきた 「今他の男見てんじゃねーよ」 一瞬だけじゃんッ...! 「で?分かってんのか聞いてんだけど」 「わ、わかって...るし」 「分かってんならもうやんなよ、やったら分かるよな?」 コク 俺は成世の圧に耐えられず コク と頷いた 「いい子」 ナデナデ いつも通りの声に戻って いい子 と言いながら俺の頭を撫でてきた 「や、やめろって//この歳になってまで頭撫でられたくねぇし」 「はいはい、じゃ風呂入ろ」 次こそ本当に解放される... 「行ってらっしゃ...」 ヒョイ 「うわってなに?!なんで俺も?!1人で行けよッ!」 「ほら暴れない落とされたくないでしょ」 「お前が降ろせばいいんだろッ!」 成世は叫ぶ俺の事を無視し俺を抱えながら風呂場に向かっていった

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