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第25話

「はぁはぁ、咲人!どこまで行くんだよ!」 「まだ、もっと遠くに行かねぇと!はぁはぁ」 数十分前──── 「春弥と流星は関係ないだろ!離せよ!」 「組長が そのお2人も との事なので」 「チッ………」 ダッ 「咲人くん!!」 グイッ 「「うわっ」」 「2人とも走れ!」 俺は2人の手を取り力の限り走り出した 現在──── 俺たちは建物の路地に入り足を止めた 「なぁ…はぁはぁ、、さっきのやつら何だよ」 「咲人のこと探してたとか言ってたけど」 「えっと………」 巻き込んだからには話さないわけにはいかない 俺は2人に成世との事を話した 「つまり咲人はその藤沢って人に拉致、監禁されてこの学校に転校させられたってこと?」 「うん、まぁ」 「それってヤバくね?警察に言おうよ」 「でも、成世ヤクザの組長だし…」 「は?!マジかよ…」 すると流星が 「てか、藤沢成世って俺らの学校の理事長じゃなかったっけ?」 「あ!俺も思った!始業式とかに見たことある!」 そこまでバレたか…… 「ここももう少しで見つかりそうだし、移動しないと…」 このまま2人も一緒にいるのは… これ以上巻き込みたくないし、逃げるタイミング間違えたか…? ここで連れ戻されたら前よりもっと自由なくなると思うし…… 「さ、咲人!!」 春弥の焦った声が聞こえてきた 「え、あ、なに…?」 「咲人くん、大人しく帰りましょう」 え、、 考えることに夢中で人の気配に気が付かず、気づいたら路地の道を塞がれていた 「ひ、日高さん…なんで」 「なんでってここら一帯は全てうちの組のシマなので捜すのは簡単です」 「ッ……」 どうしよう、道塞がれてるし多分成世が来るのも時間の問題… 「2人とも巻き込んでほんとごめん…」 「大丈夫だって!」 「でも、俺のせいでこんな目にあってるし」 「そーだね、さくが悪いよね」 と聞き慣れた声が聞こえてきた ?! 「な、、るせ…?」 集団の間が開いてそこから成世が出てきた 「さく、こっち来い」 「い、行くわけねぇじゃんッ…」 「まだそんな態度をとるつもり?」 ゾクッ やばいかも知れない… 成世の雰囲気がさらに怖くなった 成世は はぁー とため息をついてこういった 「おい、後ろの2人先連れてけ」 ……?! 成世の一言で数人の組員が動き出した 「ちょっと待てよッ!2人は関係ねぇだろ!」 「さくと一緒に居るだけで十分関係してる」 「だからってッ……」

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